落葉小低木 北海道(札幌以南)〜九州の明るい林縁や林内に生える。茎は緑色で若い時わずかに毛がある。とげは太く扁平。葉は卵形から狭卵形、長さ3〜7cm、幅2.5〜4cm、長鋭頭または鋭尖頭、基部は切形から浅心形、通常3〜5裂するか、まれに分裂せず、不規則な鋭鋸歯があり、若い時に圧着した毛が両面の脈状に生える。葉柄は長さ30〜45mm、しばしばとげがある。托葉は線条披針形。花は単生で下垂し、径約3cm。花柄は長さ5〜10mm、まばらに軟毛が生え、しばしばとげがある。花床筒は浅い鐘形。萼片は披針形、漸鋭尖頭で、長さ約8mm、両面に毛があるかまたはない。花弁は白色、卵形で鋭頭、全縁、長さ12〜17mm、幅7〜10mm。雄しべは約40個、無毛で雌しべとほぼ同長。花糸は糸状、葯は球形。心皮は多数、花柱の下部と子房の上部にまばらに毛が生える。子房は長楕円形、花柱は糸状、柱頭はややふくらむ。花床は卵形で下部だけに毛が生える。果実は球形で橙黄色、小核果は無毛。核は網目状の模様がある。花期は4月。 西日本に多い葉が細いものをナガバモミジイチゴ( var. palmatus)、さらに四国西部に見られる葉が細長くほとんど分裂しない型をオモゴキイチゴとして区別することもあるが、中間的な個体も多い。(日本の野生植物) 冬芽は、長さ5〜10mmの紡錘形で、赤みを帯びた芽鱗が5〜7個ある。(樹に咲く花) 学名は、Rubus palmatus バラ科キイチゴ属 |
▼2014年3月31日 鹿島 | ▼花は下を向いて開く。 | |
▼花は直径約3cm。 | ||
▼若葉の葉身は長さ約6cm。 | ||
▼裏面の脈上に刺がある。 | ▼葉柄に刺がある。 | ▼葉柄の基部に線形の托葉がある。 |
▼茎は無毛で刺がある。 | ||
▼2011年4月9日 玉湯 | ||
▼2009年3月28日 玉湯 | ▼花は1個ずつが下を向く。 | |
▼2007年4月8日 枕木 | ||
▼2005年4月16日 八雲 | ||
▼2015年4月2日 蕾 玉湯 | ||
▼2014年6月1日 果実 美保関 | ▼果実は熟しても赤くはならない。 | |
▼集合果は直径約1.5cm。 | ▼基部に未熟な果実が花柱をつけて残る。 | |
▼果実は花柱が残り長さ約4mm、核が1個入る。 | ▼核は長さ約2mm、網目状の模様がある。 | |
▼葉身は長さ約7cm、ほとんど裂けていない。 | ||
▼2006年6月11日 果実 宍道 | ||
これは東忌部にある同じ個体です。葉は幅が広く、頂裂片が長くない。 | ||
▼2008年4月27日 東忌部 | ||
▼2008年6月15日 果実 東忌部 | ||
▼2007年11月10日 東忌部 | ▼葉裏脈上に刺がある。 | |
▼枝には刺がある。 | ||
▼2004年3月21日 玉湯 | ||
▼2004年4月3日 和久羅山 | ||
▼2006年4月22日 運動公園 | ||
▼2005年11月20日 忌部高原 | ||
▼2011年4月6日 芽吹き 玉湯 | ||
▼2008年3月8日 冬芽 八雲 | ||
▼2004年4月25日 八雲 | 2003年12月23日 大庭 | |