多年草 本州〜九州のやや湿気のある田のあぜなどに生える。葉は根ぎわに集まり、その間から匍匐茎を伸ばして新苗をつくって繁殖する。根ぎわの葉は倒卵形で基部は柄となり、縁にはふぞろいに裂けた鋸歯があり、長さ2〜5cm、幅1.5〜2cm。匍匐茎の葉は倒卵形または円形で小さく、無柄。根ぎわの葉の間から花茎を伸ばしてまばらに少数の花をつけ、高さ10〜15cm。萼は鐘形で半ばまで5裂し、無毛またはまばらに腺毛が生える。花冠は紅紫色で長さ1.5〜2cm、上唇は下唇よりやや短く、狭卵形で深く2裂。下唇は3裂し、中央部は隆起して黄色となり赤褐色の斑紋がある。さく果は扁球形で、萼に包まれる。花期は4〜5月。 白花品をシロバナサギゴケまたはサギシバとよび、紅紫色のものをサギゴケまたはムラサキサギゴケとよんで区別することがある。(日本の野生植物) 学名は、Mazus miquelii サギゴケ科サギゴケ属 よく似た花にトキワハゼがあるが、花が小さく横に這う枝を出さない。 |
▼2014年5月8日 東長江 | ▼上唇は上を向いて、深く切れ込む。 | ▼花は萼を含めて長さ約1.5cm。 |
▼高さ10cmほどの花茎を立ち上げる。 | ▼根元から匍匐枝を出す。 | ▼トキワハゼとの花の比較。(実線:1cm方眼) |
▼2014年4月26日 宍道 | ▼花はトキワハゼより色が濃く、大きい。 | ▼上唇は上を向いて、深く切れ込む。 |
▼萼を含めて長さ約2cm。 | ▼下唇を伸ばすと長さ約3cm。 | |
▼匍匐枝を伸ばす。 | ||
▼葉は葉柄を含めて、長さ約5cm。 | ||
▼2013年5月16日 大東 | ▼上唇の先は2裂する。 | ▼若い果実。 |
▼匍匐枝を伸ばして広がる。 | ||
▼2013年4月4日 袖師 | ▼上唇の先は2裂する。 | |
▼花は長さ約1.5cm。 | ▼幅は約1.5cm。 | ▼上唇の先がはっきり2裂する。 |
▼匍匐枝をだす。 | ▼根生葉(上)長さ約3.5cm、茎葉(下)2cm。 | |
▼2011年6月4日 大海崎 | ||
▼果実 | ||
▼日陰湿地のためか長い花茎を立てている。 | ▼根生葉は大きい。 | |
▼匍匐枝を四方へ伸ばし広がる。 | ▼節から発根している。 | |
▼2011年3月19日 八雲 | ||
▼2004年4月10日 田和山 田 | ||
▼2005年4月16日 上唇は2裂する。 八雲 | ||
▼2014年6月24日 果実 東長江 | ||
▼萼の中の果実は直径約2.5mm。 | ▼種子は長さ約0.5mm。 | ▼表面には網目状の模様がある。 |
▼2014年5月17日 若い果実 宍道 | ▼果実は萼に包まれている。 | ▼萼は長さ約7mm。 |
▼萼を除くと果実がある。 | ▼果実は長さ約4mm。 | ▼小さな種子が多数詰まっている。 |
▼未熟な種子。 | ▼未熟な種子は長さ約0.4mm。 | |
▼2013年5月9日 若い果実 袖師 | ▼果実は直径約6mmの萼の奥にある。 | |
▼萼を取り除いた若い果実。 | ▼若い果実は長さ約2mm。 | |
▼果実の中に種子が多数入る。 | ▼未熟な種子。 | ▼未熟な種子は長さ約0.1mm。 |
▼2006年5月21日 果実 八雲 | ||
▼2004年6月26日 乃白 | ||
▼2007年2月12日 乃白 | ||
▼2003年4月14日 浜乃木 | ||