越年草 日本全土のやや湿ったところに生える。高さ20〜50cm。全体がやわらかく、傷つけるとやや悪臭がある。葉は2〜3回羽状に細かく裂ける。花は茎の上部にびっしりと総状につき、紅紫色で長さ1.2〜1.8cm。まれに花が白いものもある。花弁は4個で、外側の2個と内側の2個は形が異なる。外側の花弁のうち上の花弁は後ろが袋状になってつきでる。内側の花弁2個は先端が合着している。さく果は柄の先に下向きに曲がってつく。長さ1.5cmほどの狭長楕円形。熟すと2つに裂け、果皮が巻き上がり、黒い種子をはじきとばす。花期は4〜6月。(野に咲く花) 学名は、Corydalis incisa ケシ科キケマン属 品種として、先端に紫色があっての白花をシロヤブケマン(Corydalis incisa f. pallescens)といい、完全な白花をユキヤブケマンという。 |
▼2014年4月10日 乃木福富 | ▼花は長さ約1.8cm。 | ▼上下の花弁に挟まれ左右の花弁が合着する。 |
▼内側の左右の花弁は先端が合着する。 | ▼上側の花弁を除いた。 | ▼上下2個の雄しべに挟まれて雌しべがある。 |
▼距の中に蜜腺がある。 | ▼蜜があふれている。 | |
▼左右の合わさった花弁の中に雄しべの葯がある。 | ▼花弁を下げると2個の雄しべと雌しべが出る。 | ▼白い2個の雄しべの間に雌しべがある。 |
▼雌しべと子房。 | ▼下側の花弁につく雄しべ。 | ▼左右の花弁につく上側の雄しべ。 |
▼左右の花弁は先端で合着している。 | ||
▼2017年5月2日 玉湯 | ▼花柄の先端に細裂した糸状の萼がある。 | |
▼花と花柄の接合部に糸状の萼がある。 | ▼細裂した糸状の萼。 | |
▼2007年4月8日 枕木 | ||
▼苞葉は細かく裂ける。 | ||
▼2013年4月29日 果実 鹿島 | ||
▼果実は長さ約1.8mm。 | ▼種子は左右についている。 | ▼若い種子。 |
▼種子は直径約2mm。 | ▼花は長さ約2cm。 | |
▼花の内部。 | ▼下部の葉は長い葉柄がある。 | |
▼2012年4月29日 果実 玉湯 | ▼果柄から真っ直ぐ垂れ下がる。 | ▼熟しても果皮は緑色をしている。 |
▼果実は長さ約2cm。 | ▼果皮は丸まってめくれる。 | ▼種子は交互に並んでいる。 |
▼種子は直径約1.5mm。 | ▼表面は円滑で、エライオソームがつく。 | ▼葉は2回3出複葉。 |
▼葉柄の基部に翼状のひれがある。 | ||
▼上部の葉は葉柄が短い。 | ▼下部の葉は長い葉柄がある。 | |
▼2013年5月6日 裂開した果実 八雲 | ▼熟した果実は手を触れただけで、果皮が丸まって種子を弾き飛ばす。 | |
▼種子は直径約1.9mm。 | ||
▼2012年5月5日 裂開した果実 玉湯 | ▼果実は熟しても黒くならない。 | |
▼2004年4月25日 果実 八雲村熊野 | ||
▼2007年3月17日 八雲 | ||
▼2009年2月15日 玉湯 | ||
▼2004年4月3日 城山公園 | ▼2006年4月30日 乃木福富 | |
▼2004年4月11日 城山公園 シロヤブケマン | ▼2005年4月16日 乃白 シロヤブケマン | ▼2006年5月3日 シロヤブケマン 八雲 |
▼2004年3月27日 城山公園 | ||
▼2004年5月28日 乃白 | ▼果実 | |