ヒメミズワラビ(姫水蕨)

1年生シダ植物
福島県以南〜沖縄(稀)の池沼、水田、水路などに生育する抽水〜湿生植物。秋の稲刈り後の水田に見られる草長が数cmの小形のものから40cm近くなる大形のものまでサイズと形態の変異が著しい。栄養葉(裸葉)は軟らかい草質で2〜4回羽状に分かれたうえにさらに細裂する場合も見られる。葉柄が葉身の1/3〜3/4とミズワラビに比べて相対的に短い。羽片の分岐点にときどき無性芽を生じるのはミズワラビと同様。胞子葉(実葉)は長さ5〜40cm、細裂は1〜3回。秋には裏面に胞子を形成して褐色になる。(日本の水草)
学名は、Ceratopteris gaudichaudii var. vulgaris
イノモトソウ科ミズワラビ属
 従来のミズワラビが2つに分けられ、ミズワラビ(北方型)がCeratopteris gaudichaudiiの新変種ヒメミズワラビ( var. vulgaris)とされた。ミズワラビ(南方型Ceratopteris thalictroides)は沖縄に生育する。



▼2008年10月4日 西川津▼胞子葉は棒状で、裏側に反り返っている。▼栄養葉は幅が広い。

ヒメミズワラビ

ヒメミズワラビ

ヒメミズワラビ

ヒメミズワラビ




▼2017年9月19日 宍道▼胞子葉は細く裏へ巻いている。▼池の岸辺で大きな株になっている。

ヒメミズワラビ

ヒメミズワラビ

ヒメミズワラビ

▼池の岸辺に大きく密生している。

ヒメミズワラビ

ヒメミズワラビ

▼2005年9月10日 佐草▼胞子葉は棒状になる。

ヒメミズワラビ

ヒメミズワラビ

ヒメミズワラビ

▼栄養葉は幅が広い。

ヒメミズワラビ

▼2004年8月28日 乃白

ヒメミズワラビ



島根県松江市の野草や樹木、シダを載せています。
松江の花図鑑