落葉低木 新潟・長野県以西〜四国北部・九州北部の低山や丘陵の乾いたところに生える。主幹は直立する。新枝は緑色。大きな鈎形の刺に小さな刺がまじり、しばしば腺毛がある。葉は互生。長さ5〜12cmの奇数羽状複葉で、小葉は2〜4対ある。葉軸には小さな刺と腺がある。頂小葉と側小葉はほぼ同じ大きさで、長さ2〜3cmの倒卵形状楕円形または長楕円形。頂小葉の先端はとがり、側小葉の先端はややまるい。縁には鋭い鋸歯があり、基部は広いくさび形または円形で、両面とも無毛。裏面は白みを帯びる。托葉は葉柄と合着し、上部の縁には先端が腺になった鋸歯がある。枝先きの円錐花序に白い花が多数つく。花は直径2〜3cm。花弁は倒卵形で5個。雄しべは多数。雌しべの花柱は合着して柱状になる。花柱には毛が多い。花序に腺毛があるものと、ないものがある。萼の内面全体と背面の縁には綿毛が密生する。果実は偽果。直径6〜7mmの卵球形で、10月〜11月に赤く熟す。そう果は種子のように見える。花期は6〜7月。 冬芽は、長さ約2.5mmの三角状。(樹に咲く花) 学名は、Rosa paniculigera バラ科バラ属 よく似たノイバラの花は2cmと少し小さく、托葉は葉柄と合着、ふちはクシの歯状に深く切れ込む。花柱は無毛。花期も5〜6月と早い。 |
▼2012年6月18日 西忌部 | ▼花柱には毛が多い。 | |
▼葉軸に腺毛がある。 | ▼裏面は白色を帯び、無毛。 | ▼葉軸に小さな刺が多い。 |
▼托葉はあまり切れ込まず、腺毛がある。 | ||
▼2011年6月9日 西忌部 | ||
▼花は直径約3cm。 | ▼花柱には毛が多い。 | |
▼葉軸に腺毛が多い。 | ||
▼裏面は白色を帯び、無毛。 | ▼葉軸の裏に刺がある。 | ▼托葉の縁には腺毛がある。 |
▼花柄にも腺毛が多い。 | ||
▼小葉は2〜4対ある。 | ||
▼2008年6月8日 枕木山 | ▼花柱には毛が多い。 | |
▼葉軸には腺毛がある。 | ||
▼托葉や枝に腺毛がある。 | ||
▼2006年6月11日 西忌部 | ▼枝には腺毛が多い。 | ▼葉柄、葉軸にも腺毛が多い。 |
▼裏面は白色を帯びる。 | ||
▼2008年7月19日 玉湯 | ||
▼2017年11月13日 偽果 宍道 | ▼先端に萼の跡が残る。 | |
▼偽果は直径約8mm。 | ▼果実が9個あった。 | |
▼果実は長さ約4mm。 | ▼托葉に切れ込みは少ない。 | |
▼2006年7月9日 偽果 東忌部 | ▼2006年10月28日 偽果 東忌部 | |
▼2006年6月3日 東忌部 | ||
▼2011年11月27日 冬芽 東忌部 | ||
▼2018年6月9日 実生 玉湯 | ||
▼2018年5月5日 実生 玉湯 | ||
▼2018年4月4日 発芽 玉湯 | ||