クスダマツメクサ(薬玉詰草)

1年草
西アジア〜北アフリカにかけての原産。1943年に横浜市で見いだされ、その後は全国的に見つかっている。河川敷や市街地の空き地にしばしば群生する。茎は細くややジグザグ状に伸びてよく分岐し、高さ50cmほどになる。葉は3枚の楕円形の小葉からなる複葉で、小葉には上部にのみ低い鋸歯がある。葉柄基部には托葉があり、互生する。葉腋に花序を出し、長さ5mmほどの鮮黄色の蝶形花を長さ2cmほどの穂状に密につける。花期は春〜夏。(日本帰化植物写真図鑑)
学名は、Trifolium campestre
マメ科シャジクソウ属
受粉すると花は下を向き、花弁が大きくなるのが特徴。また旗弁の脈に沿ってしわがあるのも区別点。(野に咲く花)
シャジクソウ属は花が終わっても花弁が落ちず、また短い花柄を持つシロツメクサコメツブツメクサ、クスダマツメクサは受粉がすんだ花から順に下向きになる。
よく似たもので北海道〜長野県などに帰化しているテマリツメクサがあるが、3小葉の頂小葉に柄がない。



▼2014年5月11日 大井▼受粉後に花弁は大きくなり下を向く。

クスダマツメクサ花

クスダマツメクサ花

クスダマツメクサ花

▼頂小葉にははっきりした柄がある。▼右はコメツブツメクサ。

クスダマツメクサ葉

クスダマツメクサ花

クスダマツメクサ




▼2013年5月26日 東出雲▼受粉後に花弁が大きくなる。▼受粉後も枯れた花弁が残る。

クスダマツメクサ花

クスダマツメクサ花

クスダマツメクサ花

▼枯れた花弁にしわがある。長さ約5mm。▼枯れた花弁の中に果実がある。▼果実は長さ約2mm、種子が1個入る。

クスダマツメクサ花

クスダマツメクサ果実

クスダマツメクサ果実

▼種子は長さ約1.3mm。▼頂小葉には明らかな柄がある。

クスダマツメクサ種子

クスダマツメクサ花

クスダマツメクサ

クスダマツメクサ

▼2013年5月22日 大井▼花序は直径約1cm。

クスダマツメクサ花

クスダマツメクサ花

クスダマツメクサ花

▼受粉の終わった花から下を向く。

クスダマツメクサ花

クスダマツメクサ花

クスダマツメクサ花

▼花弁の脈がしわになって残る。▼花序は長さ6〜10mm。▼花は長さ約5mm。

クスダマツメクサ花

クスダマツメクサ花

クスダマツメクサ花

▼全て受粉が終わり果実になる。

クスダマツメクサ花

クスダマツメクサ果実

クスダマツメクサ果実

▼萼や枯れ残った花弁の中に果実がある。▼果実は長さ約1.8mm、種子が1個入る。

クスダマツメクサ果実

クスダマツメクサ果実

クスダマツメクサ果実

▼種子は長さ約1.2mm。

クスダマツメクサ種子

クスダマツメクサ種子

クスダマツメクサ

▼葉柄の基部に托葉がある。▼茎や葉柄に上向きの伏毛がある。

クスダマツメクサ

クスダマツメクサ托葉

クスダマツメクサ茎

▼小葉は長さ約1cm。▼頂小葉には明瞭な柄がある。

クスダマツメクサ葉

クスダマツメクサ葉裏面

クスダマツメクサ

クスダマツメクサ

クスダマツメクサ

▼2018年6月7日 東出雲▼受粉後の果実。

クスダマツメクサ花

クスダマツメクサ花

クスダマツメクサ果実

クスダマツメクサ

クスダマツメクサ

▼2015年6月24日 果実 大井▼枯れた花弁が残る。果序は長さ約1cm。

クスダマツメクサ

クスダマツメクサ

クスダマツメクサ

▼種子が結実していなかった。

クスダマツメクサ



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