クサスゲ(草菅)

多年草
北海道〜九州の湿った草地や明るい落葉広葉樹林内に生える。根茎は斜上ぎみに短く伸長し、ときに分枝し、まばらに叢生する。基部の鞘は淡色。葉は幅2〜3mm。有花茎は高さ25〜30cm。雄小穂は長さ5〜10mmでほとんど柄はない。雌小穂は上部のものは接近し、下部のものは離れてつき、長さ5〜10mm。最下の苞は葉身が長く、鞘は長い。果胞は長さ2.5〜3mm。果胞の面の中部に顕著な凹部があるのが良い特徴である。果実は長さ2〜2.5mm、面の中部が浅く凹む。柱頭は3岐。果期は5〜6月。(日本のスゲ)
学名は、Carex rugata
カヤツリグサ科スゲ属ヌカスゲ節



▼2014年5月17日 宍道▼果胞の中央部が凹む。

クサスゲ花序

クサスゲ花序

クサスゲ雌小穂

▼2番め以下の小穂は離れてつく。▼雄小穂は長さ約15mm。▼上部の雌小穂は長さ約7mm。

クサスゲ花序

クサスゲ花序

クサスゲ花序

▼下部の雌小穂は長さ約17mm。▼鱗片は果胞より短い。

クサスゲ雌小穂

クサスゲ果胞

クサスゲ果胞

▼鱗片は長さ約1.5mm、先端は芒となる。▼柱頭は3岐する。

クサスゲ果胞

クサスゲ鱗片

クサスゲ果胞

▼果胞の口部。▼果胞は長さ約2〜2.5mm、中央部が凹む。

クサスゲ果胞

クサスゲ果胞

クサスゲ果胞

▼果実は長さ約1.5mm中央部が凹み、付属体がつく。▼最下の苞は葉身が長く約7cm。

クサスゲ果実

クサスゲ果実

クサスゲ苞

▼苞は有鞘、鞘は長さ約2.3cm。▼花茎は長さ約40cm。

クサスゲ苞鞘

クサスゲ

クサスゲ

クサスゲ

クサスゲ





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