常緑小高木 本州(中国地方)〜九州の海岸近くの照葉樹林内に生える。高さ約10m、直径10〜30cmになる。樹皮は黒褐色でなめらか。小さい皮目がある。枝は緑色で稜があり、無毛。葉は互生。葉身は長さ4〜7cm、幅2〜3cmの楕円形又は長楕円形。先はやや鈍く、基部はくさび形。縁は全縁または先の方に波状の浅い鋸歯がある。革質で、表面は光沢があり、主脈が隆起する。両面とも無毛、乾くと黄緑色になる。葉柄は長さ7〜15mm。前年枝の葉腋にきわめて短い穂状花序をだし、白い小さな花をつける。花は香りがよい。花にはほとんど柄がなく、花序の軸も短いので、葉腋に花が密集してつく。花冠は直径8mmほど、5深裂する。雄しべは多数あり、花冠よりも長く、よく目立つ。雌しべは1個で、花柱は細長く、柱頭は頭状。萼は5裂し、萼片は卵円形。果実は核果。楕円形で長さ1〜1.5cm。先端に萼片が残る。10〜12月に紫黒色に熟す。核は楕円形で長さ約5mm。花期は3〜4月。 冬芽の葉芽は細長く、長さ6〜15mm、先端はとがり、多少彎曲し緑色で無毛。(樹に咲く花) 11〜12月に奇形花を咲かせるものがある。 学名は、Symplocus lucida ハイノキ科ハイノキ属 |
▼2012年4月17日 宍道 | ▼葉には浅い鋸歯がある。 | |
▼葉身は長さ約5cm。 | ||
▼2011年4月23日 玉湯 | ||
▼2019年4月8日 八雲 | ▼花は直径0.8〜10mm。 | ▼雄しべが多数あり目立つ。 |
▼萼は5裂し、萼片は卵円形。 | ||
▼2009年4月19日 玉湯 | ▼葉の縁にまばらに浅い鋸歯がある。 | |
▼2008年4月20日 大庭 | ||
▼先端に浅い鋸歯がある。 | ||
▼2013年3月7日 蕾 西尾 | ▼冬芽、枝に稜がある。 | |
▼2013年11月5日 果実 玉湯 | ||
▼果実は長さ約1.3cm。 | ▼紫色の果汁の中に核が1個ある。 | ▼核は長さ約1cm。 |
▼2005年11月12日 果実 運動公園 | ||
▼2006年1月11日 冬芽 佐草 | ||
▼2007年12月8日 冬芽 枝には稜がある。 八雲 | ||
▼2018年4月16日 若葉 美保関 | ||
▼2009年5月31日 もち病に侵された新枝が伸長せず葉が細く伸び、また肥厚し、分岐した角状物となる。 最初は淡緑色だが白くなる。 玉湯 | ||
11〜12月頃に淡緑色の奇形花を咲かせる株があり、この奇形花は毎年決まって咲くようです。 | ||
▼2005年12月30日 奇形花 浜乃木 | ||
▼2004年11月20日 奇形花 島根 | ||
▼2003年11月23日 奇形花 島根 | ||