コウボウシバ(弘法芝)

多年草
北海道〜九州の海岸砂浜に生える。根茎は長く横にはいまばらに生える。基部の鞘は無葉身で暗赤色を帯び、糸網はほとんど生じない。葉は幅2〜4mm。有花茎は高さ10〜30cm。上部2〜4個の小穂は雄性、長さ2〜3cm。下方の1〜2個は雌性で接近してつき、長さ1.5〜3cm。苞は葉身が長く、短い鞘がある。雌花の鱗片は狭卵形鋭尖頭、果苞とほぼ同長。果胞は無毛で、長さ6〜8mm、コルク質で無毛、先端はしだいに狭まって嘴となり、口部は硬化した鋭2歯、乾くとやや褐色に変色する。柱頭は3岐。湿った所に生えるものは生育が良く、背が高くなりシオクグに似てくるが、雌小穂がたがいに接近してつくこと、鱗片が長いこと、果胞の嘴が徐々に狭まることで区別できる。果期は5〜6月。(日本のスゲ)
学名は、Carex pumila
カヤツリグサ科スゲ属シオクグ節



▼2015年4月22日 島根▼上部に雄小穂が2個ある。▼下部に雌小穂が2個ある。

コウボウシバ

コウボウシバ雄小穂

コウボウシバ雌小穂

▼花茎は長さ約14cm。▼上部に雄小穂が2個ある。▼下部の雌小穂は長い柄がある。

コウボウシバ

コウボウシバ雄小穂

コウボウシバ

▼雌小穂は長さ約2.5cm。▼柱頭は3岐する。

コウボウシバ雌小穂

コウボウシバ雌鱗片

コウボウシバ雌花

▼雌鱗片は長さ約6.5mm。▼柱頭は3岐する。▼果胞の口部は2歯がある。

コウボウシバ雌鱗片

コウボウシバ柱頭

コウボウシバ口部

コウボウシバ

コウボウシバ




▼2014年6月1日 美保関

コウボウシバ雌小穂

コウボウシバ果胞

コウボウシバ花序

▼苞は葉身が長い。▼雄小穂が2個つき、
1個は雌雄性になっている。
▼雌小穂はかたまってつく。

コウボウシバ花序

コウボウシバ雄小穂

コウボウシバ雌小穂

▼下部の雌小穂は長い柄がある。▼雌小穂は長さ約2.5cm。

コウボウシバ雌小穂

コウボウシバ雌小穂

コウボウシバ果胞

▼果胞は長さ約6.5mm、
雌鱗片はほぼ同長で芒がある。
▼果胞口部は2歯、柱頭は3岐。▼果胞はコルク質で厚みがある。

コウボウシバ果胞

コウボウシバ果胞

コウボウシバ果胞

▼果実は3稜形、長さ約3mm。▼果実の嘴が少し湾曲している。▼苞は有鞘。

コウボウシバ果実

コウボウシバ果実

コウボウシバ苞鞘

▼葉は幅約4mm。▼葉の裏面。

コウボウシバ葉

コウボウシバ葉裏面

コウボウシバ

▼2012年5月26日 鹿島▼鱗片と果胞はほぼ同長。

コウボウシバ

コウボウシバ

コウボウシバ

▼果実の頂部は湾曲した嘴状になる。

コウボウシバ

コウボウシバ

コウボウシバ


崖地に近く湿った砂地に生えているもの。
▼2012年5月26日 鹿島

コウボウシバ

コウボウシバ

コウボウシバ

コウボウシバ

コウボウシバ

コウボウシバ

コウボウシバ

コウボウシバ

コウボウシバ

コウボウシバ

コウボウシバ

コウボウシバ

コウボウシバ

コウボウシバ

コウボウシバ

コウボウシバ

▼2011年9月24日 鹿島

コウボウシバ

コウボウシバ

コウボウシバ

コウボウシバ


▼2004年5月23日 果実 鹿島

コウボウシバ

コウボウシバ

▼2007年6月10日 果実 島根

コウボウシバ

コウボウシバ

コウボウシバ


雌鱗片が非常に長く、湿った場所に生えるためか、或いは別種なのかもしれない。
▼2015年5月2日 美保関

コウボウシバ

コウボウシバ雄小穂

コウボウシバ雌小穂

▼小穂の基部の雌鱗片が非常に長い。▼頂小穂は長さ約4.5cm、雄雌性になっている。

コウボウシバ雌小穂

コウボウシバ

コウボウシバ雄小穂

▼雄鱗片は長さ約6.5mm。▼下部の雌小穂は長い柄がある。▼雌小穂は長さ2〜3cm。

コウボウシバ雄鱗片

コウボウシバ

コウボウシバ

▼基部の雌鱗片は長く、約17mm。▼雌鱗片長さ11mm、果胞は長さ約6mm。

コウボウシバ

コウボウシバ

コウボウシバ

▼雌鱗片は長さ11mm以上。柱頭は3岐。▼雌鱗片は長さ約7mm。▼果胞の口部は2歯がある。

コウボウシバ

コウボウシバ

コウボウシバ

▼葉は幅約4mm。▼有花茎は長さ約23cm。

コウボウシバ

コウボウシバ

コウボウシバ

コウボウシバ

コウボウシバ

コウボウシバ



島根県松江市の野草や樹木、シダを載せています。
松江の花図鑑