コニシキソウ(小錦草)

1年草
北アメリカ原産。明治中期に渡来し、今では各地の道ばたや畑にふつうに見られ、在来のニシキソウを圧倒している。茎は長さ10〜20cmになり、地を這って広がる。葉は対生し、長さ0.7〜1cmの長楕円形で、表面の暗紫色の斑紋がよく目立つ。基部は左右が非常に不ぞろい。枝の上部の葉腋に汚れた淡紅紫色の杯状花序をつける。さく果には白色の寝た毛が密生する。花期は6〜9月。(野に咲く花)
花は杯状花序であり、苞葉の変化した杯に4個の黄褐色の腺体がつき、その周りに花弁のように見える4個の淡紅色の付属体があり、雄花、雌花は退化して雄しべ、雌しべになっている。雄花4~5個。雌花1個。花柱は3個、先が2裂する。(三河の植物観察)
学名は、Euphorbia maculata
トウダイグサ科トウダイグサ属
よく似た仲間にニシキソウがあるが、ニシキソウはさく果に毛がない。



▼2015年8月11日 玉湯▼斑紋が目立っている。▼腺体の付属体に囲まれて雌しべがある。

コニシキソウ

コニシキソウ

コニシキソウ花序

▼花序の直径は約0.6mm、長さ約1.2mm。▼大きくなり始めた子房。

コニシキソウ花序

コニシキソウ花序

コニシキソウ花序

▼受粉後子房が大きくなり、雄しべが伸びる。▼花柱が3個あり、柱頭が2裂する。▼果実が大きくなると柄が伸び花序から出る。

コニシキソウ花序

コニシキソウ花序

コニシキソウ花序

▼果実には白毛が密生する。▼若い果実は直径約1.5mm。▼種子が3個入っていた、長さ約0.8mm。

コニシキソウ果実

コニシキソウ果実

コニシキソウ種子

コニシキソウ




▼2014年8月21日 玉湯 腺体の付属体が目立たない個体。
▼黒変した4個の雄しべがある。▼腺体の間から花柱がのぞいている。▼4個の腺体と花柱。

コニシキソウ

コニシキソウ

コニシキソウ

▼花序は長さ約6mm。▼受粉した雌花は子房が大きくなる。▼子房(果実)が花序から飛び出す。

コニシキソウ

コニシキソウ

コニシキソウ

▼幼い果実は長さ約1mm。▼葉は長さ約7mm。▼縁に鋸歯があり、基部は左右不相称。

コニシキソウ

コニシキソウ

コニシキソウ

コニシキソウ

▼2012年8月26日 八雲▼果実に毛がある。

コニシキソウ

コニシキソウ

コニシキソウ

▼葉に斑紋のないタイプ。

コニシキソウ

コニシキソウ

コニシキソウ

▼2012年8月16日 玉湯

コニシキソウ

コニシキソウ

コニシキソウ

コニシキソウ

コニシキソウ

コニシキソウ

▼2015年10月3日 果実 西谷▼果実に短毛が密生する。▼果実は3稜形。

コニシキソウ果実

コニシキソウ果実

コニシキソウ果実

▼果実を割ると膨らみに1個ずつ種子が入る。▼種子は長さ約0.9mm。▼種子には4稜がある。

コニシキソウ果実

コニシキソウ種子

コニシキソウ種子

▼種子の側面に不明瞭な横しわがある。

コニシキソウ種子

コニシキソウ

コニシキソウ

▼2012年8月8日 果実 大庭▼果実に短毛が密生する。▼茎にも短毛が密生する。

コニシキソウ

コニシキソウ

コニシキソウ

▼葉に斑紋のないタイプ。葉は対生する。▼葉は長さ約1cm。▼葉の基部の左右が不揃い。

コニシキソウ

コニシキソウ

コニシキソウ

コニシキソウ

コニシキソウ

コニシキソウ

▼2006年7月15日 末次

コニシキソウ

コニシキソウ

▼2004年8月1日 玉湯

コニシキソウ

コニシキソウ

コニシキソウ

▼2005年8月13日 上乃木  斑紋はないが、さく果に毛が多い。

コニシキソウ

コニシキソウ

コニシキソウ

▼2005年9月24日 玉湯

コニシキソウ

▼2015年8月19日 大庭▼高さ10cmほどに立ち上がっている。

コニシキソウ

コニシキソウ

コニシキソウ



島根県松江市の野草や樹木、シダを載せています。
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