1年草 本州〜九州の路傍や林縁に生える。茎はまばらに分枝して斜上し、高さ10〜40cm、6稜があり、下向きの短毛が生える。葉柄は長さ2〜15mm、葉身は卵形で長さ2〜4cm、幅1〜2cm、先はややとがり、基部は鋭形、全縁または波状縁、両面に毛が散生し、乾くと表面に線状の鍾乳体が目立つ。枝先に円錐形または短い円筒形の穂状花序をつくり、密に花をつける。苞は線状披針形で、小苞2枚は線形、萼とともに縁に白色の長毛がある。萼は深く5裂し、上側の1 片はごく小さく糸状、ほかの4片は線形で長さ5〜6mm、中脈付近は緑色、縁近くは膜質で白い。花冠は淡色で下唇内面は淡紅紫色、長さ7mm、筒部は長さ4mm、上唇は三角状で先は2裂し、長さ2mm、下唇は広楕円形で先は2裂し、長さ4mm。さく果は長さ4.5〜7mm、幅1.5mm。 種子は卵円形で4個、長さ1.2mm。花期は8〜10月。(日本の野生植物) 「Flora of Pakistan」には「 Calyx 4-lobed, rarely a 5th rudimentary lobe present」(萼は4裂片、まれに5番目の痕跡的な裂片がある。)とある。 学名は、Justicia procumbens var. procumbens キツネノマゴ科キツネノマゴ属 白い花をつけるものをシロバナキツネノマゴという。 |
▼2017年9月14日 東出雲 | ||
▼上唇に雄しべと雌しべが沿う。 | ▼下唇に白い斑紋がある。 | ▼花は長さ約7mm、上下5mm。 |
▼花穂に1〜2個の花が次々と咲く。 | ||
▼2017年9月19日 宍道 | ▼雄しべが上唇に沿って立ち、葯が上にある。 | |
▼雄しべ2本が上部で接している。 | ▼葯は2室で上下につき、下部葯室に距がある。 | ▼片方の雄しべの葯と柱頭。 |
▼下唇には微毛が密生する。 | ▼下唇の裏面には長毛がある。 | |
▼2017年9月25日 八雲 | ▼葯と葯の間に柱頭が覗いている。 | ▼雌しべは上唇のひだ状の溝に埋まっている。 |
▼上唇のひだ状の溝。 | ▼上唇の基部に毛がある。 | ▼子房の上部に毛がある。 |
▼雌しべの下部に毛がある。 | ||
▼2011年11月12日 鹿島 | ▼少し色が薄い。 | |
▼2008年9月7日 玉湯 | ▼花は2、3個が順に咲いていく。 | |
▼葉の表面、裏面ともに毛がある。 | ||
▼葉は対生する。 | ▼茎に毛がある。 | |
▼2006年8月26日 玉湯 | ||
▼2007年11月10日 東忌部 | ||
▼2012年11月3日 果実 玉湯 | ▼果実の落ちた萼 | |
▼果実は苞、小苞と萼に包まれている。 | ▼果実を除いた苞、小苞と萼。 | ▼果実には種子が4個入る。 |
▼採取した果実が乾燥して裂けたもの。 | ▼種子は基部の弾糸の力で弾き飛ばされる。 | |
▼苞、2個の小苞、5深裂する萼。 | ▼5個目の萼裂片は線形で小さく、痕跡的。 | ▼萼裂片の基部。 |
▼2012年10月29日 果実 玉湯 | ▼苞と萼に包まれた果実 | |
▼萼(上)と長さ約7mmの果実。 | ▼果実の縦断面、種子が4個ある。 | ▼種子は長さ約1.5mm。 |
▼種子は不規則な凹凸がある。 | ▼種子の出たあとの果皮。 | |
▼2014年10月16日 果実 八雲 | ▼果序は長さ約2cm。 | |
▼果実は長さ約6.5mm。 | ||
▼果実の上部に毛がある。 | ▼種子は4個入る。(1個落ちている。) | |
▼種子は基部の弾糸の力で弾き飛ばされる。 | ▼種子は長さ約1.5mm。 | |
▼種子の側面、厚さ約0.5mm。 | ▼5番目の萼片は糸状。 | |
▼2003年12月23日 果実 佐草 | ||
▼2010年11月17日 果実 西長江 | ▼果実の落ちたあとの苞と萼。 | |
▼2005年8月20日 佐草 | ▼2003年9月11日 東出雲須田 | |