キンキカサスゲ(近畿笠菅)

多年草
本州(近畿以西)の山地の河畔や湿地に生える。横走する地下茎があり群生する。基部の鞘は淡色で一部赤紫色を帯びることがある。葉はやややわらかく幅4〜8mm。有花茎はは高さ30〜70cm。頂小穂は雄性、長さ3〜7cm。側小穂は雌性、長さ3〜12cm。雌花および雄花の鱗片には赤紫色の部分があり、鋭頭芒端、果胞より長い。果胞は長さ3〜4mm、無毛まれに有毛、熟しても膨らまず、乾くとやや褐色に変色する。花柱は細長く、宿存し、柱頭は3岐。果期は5〜6月。(日本のスゲ)
学名は、Carex dispalata
カヤツリグサ科スゲ属ミヤマシラスゲ節



▼2015年6月17日 玉湯

キンキカサスゲ花序

キンキカサスゲ雌小穂

キンキカサスゲ花序

▼雌小穂は長さ約8cm。▼柱頭が残存する。

キンキカサスゲ花序

キンキカサスゲ雌小穂

キンキカサスゲ果胞

▼雌鱗片は長さ約3mm。▼鱗片は果胞よりやや長い。

キンキカサスゲ果胞

キンキカサスゲ雌鱗片

キンキカサスゲ雌鱗片

▼雌鱗片は長さ約3mm。▼柱頭は3岐し、雌鱗片の先は短芒となる。▼果胞は長さ約2.5mm。

キンキカサスゲ雌鱗片

キンキカサスゲ柱頭

キンキカサスゲ果胞

▼果胞の口部は斜切形。▼果実は長さ1.3mm。

キンキカサスゲ果胞

キンキカサスゲ果胞

キンキカサスゲ果実

▼苞の鞘は無鞘。▼葉は幅約7mm。

キンキカサスゲ

キンキカサスゲ葉

キンキカサスゲ葉裏面

▼花序まで長さ約50cm。

キンキカサスゲ

キンキカサスゲ

キンキカサスゲ

キンキカサスゲ




▼2014年5月25日 玉湯▼雌小穂の先に雄花部をつけるものがある。

キンキカサスゲ花序

キンキカサスゲ雌小穂

キンキカサスゲ花序

▼頂小穂は雄性、長さ約4cm。▼雌小穂は長さ約7cm。

キンキカサスゲ花序

キンキカサスゲ雌小穂

キンキカサスゲ果胞

▼果胞は開出せず、長い柱頭が残存する。▼柱頭は3岐する。鱗片は果胞より長い。

キンキカサスゲ果胞

キンキカサスゲ果胞

キンキカサスゲ果胞

▼鱗片は長さ約3.5mm。▼鱗片の先は尖り、短い芒となる。▼未熟な果胞は長さ約2.8mm。

キンキカサスゲ鱗片

キンキカサスゲ鱗片

キンキカサスゲ果胞

▼果胞の口部は斜切形。▼未熟な果実は長さ約1mm。▼苞は無鞘。

キンキカサスゲ果胞

キンキカサスゲ果実

キンキカサスゲ苞

▼葉の幅は約1.2cm。▼葉の断面はM字形。

キンキカサスゲ葉

キンキカサスゲ葉裏面

キンキカサスゲ葉

キンキカサスゲ

キンキカサスゲ

キンキカサスゲ

キンキカサスゲ花序

キンキカサスゲ

キンキカサスゲ



島根県松江市の野草や樹木、シダを載せています。
松江の花図鑑