落葉高木 北海道〜九州の山野のやせ地や礫地、海岸に生える。高さ15m、直径60cmほどになる。樹皮は灰褐色〜黒褐色。縦に不規則に深い割れ目が入る。枝は縦に溝があり、灰褐色の短毛と星状毛が密生する。円い皮目が散生する。葉は互生。葉身は長さ12〜32cm、幅6〜18cmの倒卵状長楕円形で、洋紙質。先端は鈍く、基部はやや耳状にはりだす。縁には波状の大きな鋸歯がある。表面にははじめ短毛や星状毛があるが、のちに無毛になる。裏面は灰褐色で短毛と星状毛が密生する。葉柄はごく短い。托葉は長さ1.4〜1.8cmの線形。開葉後まもなく落ちる。雌雄同株。葉の展開と同時に開花する。雄花序は長さ10〜15cm、新枝の下部から垂れ下がる。雄花の花被は直径約2mm。雌花序は新枝の葉腋から出て、雌花が5〜6個つく。花柱は3個。果実は堅果。長さ1.5〜2cmの卵球形。その年の秋に熟す。殻斗の鱗片は線形で、らせん状にびっしりとつく。花期は5〜6月。 冬芽は長さ4〜10mmの卵状長楕円形。芽鱗は20〜25個。葉痕は半円形。(樹に咲く花) 学名は、Quercus dentata ブナ科コナラ属 |
▼2006年7月15日 鹿島 | ||
▼虫えい ナラハグキコブフシ | ||
下記は鋸歯が鋭角であり、純粋なカシワではなく、コナラなどとの交雑種と思われる。 | ||
▼2012年6月1日 幼果 鹿島 | ||
v葉身は長さ約16cmで、先が尖る。 | ▼鋸歯は尖っている。 | |
v葉表の主脈に毛が多く、葉面にも毛がある。 | ▼葉裏は短毛が密生する。 | ▼葉柄は約1cm。葉身の基部は耳状になる。 |
▼2008年7月5日 カシワに似るが鋸歯が尖りぎみで、コナラとの雑種と思われる。鹿島 | ||
▼葉の基部は耳状に張りだす。 | ▼葉裏には毛が密生する。 | ▼葉柄は1cm程度で毛がある。 |