カラムシ(茎蒸・苧麻)

多年草。
本州〜九州のいたるところの道ばたに多い。茎は叢生し、高さ1〜1.5m、短い寝た毛を密生する。葉は広卵形、鋭尖頭、長さ9〜15cm、ふちに鈍鋸歯がある。表面には白点とまばらに毛があり、裏面は綿毛があって白く、脈上に短毛がある。葉柄は3〜9cm、短毛を密生する。托葉は線形、長さ6mm。花は葉腋の円錐花序につく。茎の下方は雄花序、雄花は4花被片と4雄しべがある。茎の上方から雌花序が出る。雌花は球状に集まり、花被は筒となり長さ0.8mm、短毛がある。花柱は線形。果実は花被筒に包まれ、卵円形長さ0.8mm。花期は8〜9月。(原色日本植物図鑑)
学名は、Boehmeria nivea var. concolor f. nipononivea
イラクサ科ヤブマオ属
葉の裏面に綿毛がないものをアオカラムシという。
似たものにナンバンカラムシがあるが、茎や葉柄に開出毛が密生している。



▼2017年9月14日 雄花 東出雲▼雄花は雄しべ4個、花被片4個。

カラムシ雄花

カラムシ雄花

カラムシ雄花

▼開いた雄しべは直径約5mm。▼雄しべの基部に毛がある。▼中央に退化した雌しべがある。

カラムシ雄花

カラムシ雄花

カラムシ雄花

▼雄花の蕾、4個の花被片に包まれている。▼蕾は直径約2mm。▼花被には短毛がある。

カラムシ雄花

カラムシ雄花

カラムシ雄花

▼雄花の花柄。▼花柄や花軸に短毛が密生する。▼雄花序。

カラムシ雄花

カラムシ花軸

カラムシ雄花序

▼雄花序は雌花序の下部につく。▼雌花は多数が球状に集まる。▼雌花は1個の雌しべが毛状に伸びる。

カラムシ雄花

カラムシ雌花

カラムシ雌花

▼多数の雌花が球状に集まる。▼球状花序は直径約3mm。

カラムシ雌花

カラムシ雌花

カラムシ雌花

▼多数の雌花の集団

カラムシ雌花

カラムシ雌花

カラムシ雌花

▼1個の雌花、花被筒は長さ約1mm。▼花被筒から雌しべが伸びる。▼花被筒には毛がある。

カラムシ雌花

カラムシ雌花

カラムシ雌花

カラムシ雌花

カラムシ雌花

カラムシ雌花序

▼雌花序は茎の上部につく。

カラムシ雄花

カラムシ雌花

カラムシ雌花序

▼葉の裏面は白い。

カラムシ葉

カラムシ葉裏面

カラムシ

カラムシ




▼2008年9月1日 雌花 玉湯

カラムシ雌花

カラムシ雌花

カラムシ雌花序

▼雄花

カラムシ雄花

カラムシ雄花

カラムシ雄花序

▼雌花は上部に、雄花は下部につく。▼葉の裏は白っぽい。

カラムシ花序

カラムシ葉

カラムシ葉裏面

▼葉は互生する。

カラムシ葉裏面

カラムシ葉

カラムシ

▼2005年9月10日 八雲▼雌花は上部につき、葉は互生する。▼雄花は下部につく。

カラムシ花序

カラムシ雌花序

カラムシ雄花

▼雄花。▼裏面は綿毛があり白色。▼アオカラムシの葉の裏は緑色。

カラムシ雄花

カラムシ葉裏面

アオカラムシ葉裏面

▼2003年8月16日 東出雲

カラムシ花序

カラムシ花序

▼2012年10月25日 果実 八雲▼果実は球状に固まってつく。

カラムシ果実

カラムシ果実

カラムシ果実

▼花序枝は長さ約7cm。

カラムシ果実

カラムシ果実

カラムシ果実

▼花被筒に包まれた果実は長さ約1mm。

カラムシ果実

カラムシ花序

カラムシ

カラムシ

▼2013年2月14日 果実 島根▼果実がほとんど落ちた果序。

カラムシ果実

カラムシ果実

カラムシ果実

▼果実は球形につく。▼花被筒に包まれた果実は長さ約1mm。

カラムシ果実

カラムシ果実

カラムシ果実

▼果実は花被筒に包まれている。

カラムシ果実

カラムシ果実

カラムシ果実

▼花被を取り除いた果実は長さ約0.75mm。

カラムシ果実

カラムシ

▼2015年5月2日 美保関▼右はアオカラムシ

カラムシ

カラムシ

カラムシ葉

▼葉身は約11cm。▼脈上に毛が多く、表面には散生する。▼葉の裏面は白い。

カラムシ葉

カラムシ葉

カラムシ葉裏面

▼葉脈に短毛がある。▼白い綿毛が密生する。▼カラムシ(上)、アオカラムシ(下)。

カラムシ葉裏面

カラムシ葉裏面

カラムシ葉

カラムシ茎

カラムシ

▼2012年5月12日 大東▼上部の葉裏は特に白い。

カラムシ葉

カラムシ葉裏面

カラムシ葉

▼形の揃った鋸歯が並ぶ。▼葉裏は白い。▼綿毛がある。

カラムシ葉鋸歯

カラムシ葉裏面

カラムシ葉裏面

▼葉は互生する。▼アオカラムシ(左)と並んで生えている。

カラムシ茎

カラムシ

カラムシ



島根県松江市の野草や樹木、シダを載せています。
松江の花図鑑