多年草 熱帯アジア原産で本州〜沖縄の水辺や畑地などに生育し、往々群生する。茎は直立・叢生。茎の高さ80〜150cm。葉は大きく披針形。葉の長さ30〜60cm、幅2〜4cm。花序は散房状、茎の上部の葉腋から出る。雌性小穂は葉腋の基部につき、葉鞘の変化した堅い総苞葉に包まれ、内に1小花(第2小花)を含む。雄性小穂は総苞葉をつらぬき、短い柄の先に単生し総状になる。果実はほぼ円形、灰白色、長さ6mm。花期は8〜9月。(日本イネ科植物図譜) 参考 ジュズダマ(日本の野生植物検索表) 小穂は単性、雌小穂は硬質壺形の苞鞘内にあり、1小花があり、両側に退化小穂がある。(原色日本植物図鑑) 雄小穂と雌小穂があり、苞葉が変形した「つぼ」に納まった雌小穂群と「つぼ」から突き出した雄小穂群で1つの花序ができている。雌小穂3個のうち、1個だけがブラシ状の花柱を出す。柱頭がしおれてから、雄花序の包穎が開いて葯がぶら下がる。「つぼ」の横断面と中身。果実を含んだ雌小穂(稔実小穂)と含まない雌小穂(不稔小穂―2つの細長い小穂)が組み合わさっている。(福原のページ) 苞葉鞘の中には1個の雌小穂のほかに、2つの棒状のものが含まれ、苞葉鞘の口からはそれら2つが頭を覗かせている。これらは退化して花をつけなくなった小穂である。したがって、包葉鞘の中には、花をつける小穂(登実小穂)1つと、その両側にある不実の小穂2つが包まれていることになる。(Wikipedia) 学名は、Coix lacryma-jobi イネ科ジュズダマ属 |
▼2017年9月10日 鹿島 | ▼既に柱頭が枯れている。 | ▼雄小穂は総苞葉の中から柄を伸ばしてつく。 |
▼雄小穂だけのものがある。 | ▼大きくなった壺形の総苞葉は長さ約1cm。 | |
▼葉鞘の中の総苞葉から2個の柱頭が伸びる。 | ▼2個の柱頭とその脇に退化した雌小穂がある。 | |
▼柱頭の両側に2個の突起状のものがある。 | ||
▼毛状の柱頭の両側に棒状突起がある。 | ||
▼退化した雌小穂の先端が覗いている。 | ▼退化雌小穂の先端に鱗片状のものがある。 (退化して痕跡的になった小花) | |
▼総苞葉(壺)を取り除いた若い果実。 | ▼果実の裏面に退化した雌小穂が2個ある。 | |
▼2017年9月25日 八雲 | ▼雄小穂群が単体で柄を出している。 | |
▼雄小穂群の柄が総苞葉の柄と同じ所から出ている。 | ||
▼2009年8月24日 玉湯 | ▼雌性先熟で、柱頭が枯れると雄花が花粉を出す。 | |
▼ひも状の雌しべの柱頭が見える。雄花はまだ伸びていない。 | ||
▼2003年9月23日 乃白 | ||
▼2014年11月16日 果実 八雲 | ▼長さ約5〜6cmの柄がある。 | |
▼苞鞘(総苞葉)は長さ約1.2cm、中に果実がある。 | ||
▼2010年1月20日 果実 乃白 | ||
▼2007年1月21日 果実 佐草 | ||
▼2018年5月28日 若苗 八雲 | ||
▼根にはまだ種子をつけていた。 | ||