1〜越年草 北海道〜九州にあり、木陰や水辺のやや湿った場所に生える。茎は直立してしばしば下部で枝を分け、無毛か基部近くに多少毛があり、高さ12〜80cmになる。葉は薄く羽状に複生し、根出葉はロゼット状、しばしば花時には枯れ、茎葉は根出葉よりも大きく、葉柄の基部には尖った小さい耳部がある。小葉は4〜10対、下部の茎葉では卵形で有柄、欠刻状の深い鋸歯があり、上部の茎葉では披針形で無柄、浅い鋸歯がある。総状花序は果時に伸びる。萼片は広線形でで長さ1.2〜2mm。花弁は白色、長楕円状へら形で、長さ2〜3.5mm、ときに退化する。果柄は長さ4〜10mmで斜上し、長角果は直立して線形、長さ15〜25mm、無毛か斜上する剛毛を散生する。種子は長楕円形、長さ約1.3mm、先端に狭い翼がある。長角果が有毛のものをケジャニンジン、無毛のものをキタノジャニンジンとして区別する意見もあるが、分布も異ならないのでここではまとめておく。花期は3〜6月。(日本の野生植物) 学名は、Cardamine impatiens var. impatiens アブラナ科タネツケバナ属 |
松江で観察するものはすべて果実に毛があるタイプ。 | ||
▼2012年5月7日 東長江 | ▼花弁の長さ約2mm。 | |
▼果実には毛が多い。 | ▼若い果実は長さ約1.6cm。 | |
▼茎には稜があり、葉柄の基部が茎を抱く。 | ||
▼2007年5月5日 東長江 花弁が退化することがあり、花があまり見えない。 | ▼長角果に毛が生えている。 | |
▼葉柄の基部は耳状の裂片があり、茎を抱く。 | ||
▼2019年5月29日 果実 東長江 | ▼熟すと果皮がめくれ上がって種子が出る。 | |
▼果実は長さ約2.5cm、幅1.2mm。 | ▼種子が1列に並ぶ。 | ▼種子は長さ約1.5mm。 |
▼2014年5月8日 果実 東長江 | ▼果実には毛がある。 | |
▼葉柄基部は張り出し茎を抱く。 | ||
▼2019年5月15日 若い果実 東長江 | ||
▼果皮に毛がある。 | ||
▼葉柄の基部は茎を抱く。 | ||
▼2011年5月20日 若い果実 島根 | ▼長角果に毛が生えている。 | |
▼葉柄の基部は茎を抱く。 | ||
▼2011年4月29日 島根 | ||
2010年5月1日 八雲 | ||
▼2009年5月23日 果実は長角果 八雲 | ▼長角果に毛がある。 | |
▼葉柄の基部は茎を抱く。 | ||
▼2009年4月12日 まだ蕾もない。 八雲 | ||
▼2009年3月1日 八雲 | ▼ロゼット葉 | |
▼2008年12月27日 ロゼット葉 八雲 | ||
▼2013年5月13日 若い果実 東出雲 | ▼果実は長さ約3cm。 | |
▼果実には毛がある。 | ||
▼葉柄の基部が張りだし茎を抱く。 | ||
▼2014年5月11日 若い果実 朝酌 | ▼果実に毛がある。 | ▼葉柄基部が茎を抱く。 |