多年草 関東南部、福井県以西〜九州の海岸岩場、その周辺の人家の石垣、磯海岸背後の樹林内などに生える。叢生し、ときに顕著な半地上性の匐枝を伸ばす。基部の鞘は褐色でやや光沢がある。葉や茎はアオスゲのようにザラつかない。葉ははほぼ直立し、有花茎よりも高く、幅1.5〜4mm。有花茎は高さ5〜20cm。雄小穂は線形で長さ5〜10mm。雌小穂は2〜4個で、下方のものは少し離れてつき、しばしば根際に雌小穂をつける。苞の葉身は花序より著しく長い。雌小穂は花数は少なく、10花以内。雌鱗片の芒は短い。果胞は長さ2.5〜3mm、表面は有毛、脈はやや太い。果期は4〜5月。(日本のスゲ) 学名は、Carex meridiana カヤツリグサ科スゲ属ヌカスゲ節 |
▼2015年4月22日 島根 | ▼雄小穂と雌小穂。 | ▼根際に雌小穂がつくものもある。 |
▼根際の雌小穂。 | ▼花茎は長さ約5cm。 | |
▼雄小穂は長さ約8mm。 | ▼雌鱗片と果胞。 | ▼雌鱗片は長さ約3.5mm、芒がある。 |
▼未熟な果胞、長さ約2.6mm。 | ▼果胞は有毛で脈があり、柱頭は3岐する。 | ▼未熟な果実、付属体がある。 |
▼2014年6月19日 鹿島 | ||
▼雌鱗片の芒は短く、果胞とほぼ同長。 | ▼柱頭は3岐する。 | ▼口部は2歯。 |
▼果胞は長さ約2.5mm、有毛。 | ▼果実は長さ約1.5mm、付属体がある。 | ▼花茎は長さ約5cm、葉より短い。 |
▼2012年6月14日 美保関 | ▼雌小穂には花数が少ない。 | |
▼雌小穂 | ▼雌鱗片は果胞と同長。 | ▼果胞は長さ2.4mm、有毛。 |
▼果実は長さ約1.7mm。 | ▼果胞は長さ約2.5mm。 | ▼果実は長さ約1.5mm、頂部に付属体がある。 |
▼2012年6月1日 島根 | ▼雌小穂の花数は少ない。 | ▼苞の葉身は非常に長い。 |
▼雌鱗片は果胞とほぼ同長、芒は短い。 | ▼果胞は長さ約3mm、毛が散生する。 | |
▼果実は長さ約1.5mm。 | ▼果胞は長さ約2.5mm。 | ▼果実は長さ約1.5mm、頂部に付属体がある。 |
▼海岸岩場の割れ目に生えている。 | ||