常緑シダ植物 熱帯、亜熱帯地域に分布し、わが国の石垣島・西表島などの八重山諸島にも自生し、絶滅危惧Ⅱ類として扱われている。地下茎は這い、葉状枝は直立または斜上し、3〜4回羽状に分岐し、三角形の葉身状となって先が尖り、長さ12〜25cm、幅5〜10cmになる。葉には2型があって、大型の腹葉と小型の背葉を着ける。在来種のカタヒバに似ているが、本種の背葉の縁に毛があり白く、先はのげ状に尖る。晩秋になると、植物全体が赤褐色を帯び紅葉する。人家の石垣などに逸出し、本州各地で増殖しつつある。(日本帰化植物写真図鑑) 学名は、Selaginella moellendorffii イワヒバ科イワヒバ属 似たものにカタヒバがあり、腹葉に鋸歯がなく、また背葉の縁に白膜がない。 |
▼2014年9月27日 大庭 | ▼枝先に無性芽(殖芽)がついている。 | |
▼背葉の縁に白膜と鋸歯があり、先端は芒状に尖る。 | ▼腹葉に白膜と鋸歯がある。 | |
▼2013年1月31日 大庭 | ||
▼枝先に無性芽(殖芽)をつける。 | ||
▼腹葉は長さ約1.5mm、縁に鋸歯がある。 | ▼背葉は長さ約1.1mm。縁に白膜がある。 | ▼腹葉に鋸歯があり、背葉の先は芒状に尖る。 |
▼背葉の縁に白膜があり、先は芒状に尖る。 | ||
▼2010年6月20日 大庭 | ▼葉状枝は立ち上がって開く。 | |
▼腹葉。 | ▼腹葉の縁には鋸歯がある。 | |
▼背葉の縁に白膜がある。 | ▼背葉の先は芒状に尖り、鋸歯がある。 | |
▼背葉の縁の白膜と鋸歯。 | ||
▼2009年1月4日 大庭 | ▼胞子曩穂 | |
▼背葉の先は芒状になる。 | ||