多年草 本州〜九州の山野の林内や竹やぶなど、日のあまり当たらないところに生える。高さ0.5〜1m。茎は四角形で、節がふくらむ。葉は対生し、長さ5〜15cmの長楕円形で薄く、先はとがる。茎の先や枝先に細い穂状花序をだし、花序の軸に下向きにぴったりくっつく緑色の小さな花をややまばらにつける。針状の小苞があり、これで動物の体などにくっつく。小苞の基部に半透明の白い付属物があり、ヒナタイノコヅチより大きい。花被片は5個で先はとがる。仮雄しべは平たくて、あまり目立たない。胞果は長さ約2.5mmの長楕円形で、花被片に包まれている。中には種子が1個あり、熟しても裂けない。別名イノコヅチ。花期は8〜9月。(野に咲く花) 学名は、Achyranthes bidentata var. japonica ヒユ科イノコヅチ属 似たものに日向に生えるヒナタイノコヅチがあり、毛が多く小苞の基部の付属体が0.3〜0.5mmと小さい。 |
▼2011年8月6日 八雲 | ▼蕾。 | |
▼花軸に毛がある。 | ▼花の基部に2本の刺状の小苞がある。 | |
▼小苞の基部に長さ約1mmの付属物がつく。 | ||
▼葉の裏は脈上に毛が多い。 | ▼茎には短毛がある。 | |
▼2006年8月26日 玉湯 | ▼小苞の基部に約1mmの付属物がある。 | |
▼葉の表面の毛は目立たない。 | ▼葉の裏面の毛は少ない。 | |
▼2005年8月28日 東忌部 | ▼2003年9月11日 東出雲須田 | |
▼2012年9月16日 島根 | ▼付属体は長さ約6mm。 | |
▼葉の基部はくさび形、先端は長く鋭く尖る。 | ▼葉は披針形、長さ約11cm、幅約4cm。 | ▼表面にまばらに毛がある。 |
▼表面の脈上に毛が多く、葉面に散生する。 | ▼裏面脈上に毛がある。 | |
▼2014年1月7日 果実 東忌部 | ||
▼果実を包む花被片は長さ約5mm。 | ▼刺状の小苞が2個ある。 | ▼小苞基部の附属片は長さ約0.7mm。 |
▼花被片の中に果実が1個ある。 | ▼果実は長さ約2.5mm、花柱が残存する。 | |
▼薄い果皮を除くと種子が1個ある。 | ||
▼2012年11月19日 果実 美保関 | ||
▼2本の尖った小苞が残る。 | ▼花被片に包まれた果実、付属体は長さ約1mm。 | |
▼果実は長さ約3mm。 | ||
▼2006年9月2日 虫えい(イノコズチクキマルズイフシ) 八雲 | ||