イボクサ(疣草)

1年草
北海道〜沖縄の湖沼やため池、河川、水路、水田などに生育する湿性〜抽水植物。沈水状態で生育することもある。茎の下部は這って分枝しながら伸長し、枝が斜上して高さ20〜30cmになる。茎は赤みがかる。葉は互生で基部は長さ0.5〜1.2cmの葉鞘となり茎を抱く。葉身は挟披針形で長さ2〜7cm、幅4〜10mmで質は軟らかい。沈水状態では葉は明るい緑白色で質薄く、長さ約9cmになる。葉腋に1(〜2)個ずつ花弁の先端部がピンク色に色づく花が咲く。花弁は3枚、雄しべ3個、他に3個の仮雄しべ。雌しべは1個、子房は3室からなる。果実は柄の先に垂れ下がるようにつき、楕円形で長さ6〜10mm、成熟すると先が3裂して種子が落ちる。花期は8〜10月。(日本の水草)
学名は、Murdannia keisak
ツユクサ科イボクサ属



▼2015年9月29日 東忌部▼雄しべ3個と仮雄しべ3個がある。▼花糸の基部に白毛がある。

イボクサ花

イボクサ花

イボクサ花

▼花は直径約1cm。

イボクサ花

イボクサ花

イボクサ花

▼果実は垂れ下がってつく。

イボクサ果実

イボクサ果実

イボクサ




▼2013年10月1日 八雲▼花糸の基部に白毛がある。

イボクサ花

イボクサ花

イボクサ花

▼花糸が短い3個は仮雄しべ。

イボクサ花

イボクサ花

イボクサ花

▼花は直径約8mm。▼萼片が3個ある。

イボクサ花

イボクサ花

イボクサ花

▼果柄は垂れ、果実は下向きにつく。▼果実の先端に花柱が残る

イボクサ果実

イボクサ果実

イボクサ果実

▼果実は萼に包まれ、長さ約6.5mm。▼萼の内側に枯れた花弁が残っている。▼果実の縦断面。

イボクサ果実

イボクサ果実

イボクサ果実

▼果実の横断面、3室ある。▼未熟な種子、長さ1.5〜2.5mm。形、大きさが異なる。

イボクサ果実

イボクサ種子

イボクサ種子

▼葉は長さ約3.5cm。▼葉の裏面。

イボクサ葉

イボクサ葉

イボクサ葉裏面

▼葉の基部は鞘状に茎を抱き、縁に毛がある。▼茎の片側に毛がある。

イボクサ茎

イボクサ茎

イボクサ

イボクサ

▼2010年9月18日 八雲▼花糸の下部に白い毛がある。 

イボクサ

イボクサ

イボクサ


▼果実。 

イボクサ

イボクサ

イボクサ

イボクサ

イボクサ

▼2006年10月1日 花糸に白毛がある。乃白▼若い果実▼葉の基部は鞘状になり茎を抱く。

イボクサ

イボクサ

イボクサ

イボクサ

イボクサ

▼2015年10月17日 果実 八雲▼熟すと先端が3裂して種子が出る。▼裂開して平開した果実。

イボクサ果実

イボクサ果実

イボクサ果実

イボクサ果実

イボクサ果実

イボクサ果実

▼裂開前の果実。▼萼を除いた果実、長さ約6mm。

イボクサ果実

イボクサ果実

イボクサ果実

▼果実は3稜があり、3室ある。▼先端から見た果実。▼種子が2個ある。普通1室に2〜3個入る

イボクサ果実

イボクサ果実

イボクサ種子

▼種子は長さ1.5〜2.5mm。三角状〜四角形。

イボクサ種子

イボクサ種子

イボクサ種子

▼種子の中央部に太い線形の凸部がある。▼種子の反対側には凸部はない。

イボクサ種子

イボクサ種子

イボクサ種子

イボクサ

イボクサ

▼2003年9月28日 乃木福富

イボクサ

イボクサ

▼2005年9月17日 八雲

イボクサ

イボクサ

イボクサ

▼2004年9月28日 乃白▼果実

イボクサ

イボクサ

イボクサ



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