フユイチゴ(冬苺)

つる性常緑小低木
山野や沿海の山地の林縁などに生え、高さ約20cm。茎や枝に褐色の曲がった短毛が密生し、刺があるものとないものがある。長い匐枝をのばし、その先に新苗をつくる。葉は互生し、長さ幅ともに5〜10cmのほぼ円形で、浅く3〜5裂する。縁には細かい歯牙状の鋸歯がある。鋸歯の先端は小さな芒になる。表面は毛が少ないが、裏面の脈上や葉柄には短毛が多いが、刺はない。托葉は長さ1〜1.5cmの披針形で羽状に細かく裂けるが、落ちやすい。枝先や葉腋に白い花が5〜10個集まって咲く。花弁は長さ7〜8mm、萼片とほぼ同長。萼の外面や花柄には淡褐色の短毛が密生する。花柱は雄しべよりはるかに長い。果実は集合果、直径約1cmの球形で、11月〜1月頃赤く熟す。小核果の中の小核は、曲がった卵形、長さ2mm、網目模様がある。花期は9〜10月。
学名は、Rubus buergeri
バラ科キイチゴ属
よく似たミヤマフユイチゴは葉の先がとがり、葉の裏、葉柄や茎に棘が多い。萼の外面はほとんど無毛。



▼2003年12月10日 果実 広瀬

フユイチゴ果実

フユイチゴ果実

▼2006年8月14日 東忌部 葉先がとがり気味で、ミヤマフユイチゴと思ったが萼の外面に毛が多いのでフユイチゴのようだ。

フユイチゴ花

フユイチゴ葉

フユイチゴ葉裏面

フユイチゴ枝

ユイチゴ葉柄

フユイチゴ

▼2004年10月16日 幼果 玉湯

フユイチゴ幼果

フユイチゴ枝

フユイチゴ

▼2004年12月18日 果実 玉湯

フユイチゴ果実

フユイチゴ枝

▼2003年2月1日 果実 大庭▼2004年12月3日 果実 大庭

フユイチゴ果実

フユイチゴ果実

▼2001年12月23日 果実▼2004年10月3日 葉先は丸い。天狗山

フユイチゴ果実

フユイチゴ葉



島根県松江市の野草や樹木、シダを載せています。
松江の花図鑑