1年草 本州〜琉球の湿地、田んぼのあぜ、畑などに見られる。茎は細く円形で、基部から枝分かれして斜上または横に広がり、長さ10〜25cm、無毛。葉は対生し、全縁、線形鋭頭で基部はしだいに細くなってほとんど柄がなく、長さ1〜3.5cm、幅1.5〜3mm。縁にケイ酸質の微小突起がありざらつく。托葉は合生し三角形、長さ0.5〜2mm。少数の裂片に裂けるか長さ0.5〜1mmの短い裂片があり、葉の基部と癒合する。葉腋に1また2個花をつける。花柄の長さ1〜8mm、萼筒は半球状または釣鐘形で長さ1.5〜2mm、直径1.5〜2mm。萼裂片は三角形、鋭頭で開出し、長さ1〜1.5mm。花冠は筒状で白色、1/3ほどまで4裂し、長さ2〜2.5mm。雄蕊は4個。さく果は球形で径3〜5mm。先が外側に曲がる4個の萼裂片が宿存している。花期は8〜9月。(日本の野生植物) 学名は、Oldenlandia brachypoda アカネ科フタバムグラ属 花(果)柄が果実の2〜4倍あるものを変種のナガエフタバムグラとして区別される場合がある。 |
▼2014年8月23日 新庄 | ▼花柄はごく短い。 | |
▼花は直径約3.5mm。子房下位。 | ▼果実の上部に萼片が残る。 | |
▼果実は直径約3.5mm。 | ||
▼托葉は膜質で先が裂ける。 | ▼葉は対生する。 | ▼葉は線形で長さ約4.5cm。 |
▼2018年9月27日 古志 | ▼花柄はごく短い。 | |
▼2012年9月20日 東出雲 | ▼花柄はごく短い。 | |
▼筒部の長さ約1.5mm。 | ▼花は直径約4mm。 | ▼萼がほぼ平開する。 |
▼葉は長さ約2.3cm。 | ▼葉の縁には微毛がある。 | |
▼托葉は膜質で、先が数裂する。 | ||
▼2006年10月14日 下佐陀 | ||
▼果実には萼が残る。 | ||
▼2006年9月24日 宍道 | ||
▼2014年11月11日 果実 下佐陀 | ||
▼果実は長さ約2mm、萼片が残っている。 | ▼果実は約2.5×2mm。 | |
▼微細な種子が多数入っている。 | ▼種子には網目模様がある。 | ▼種子は長さ約0.25mm。 |
▼種子は不定な稜のある立方体。 | ||
▼葉は長さ約2cm。 | ▼葉の裏面。 | |
▼2015年8月19日 果実 東出雲 | ▼果実の先の萼片が開く。 | |
▼3mm程度の果柄がある。 | ▼果実は長さ約2.5mm。 | |
▼果実は3mm×2mm。 | ▼果実の横断面、胎座の周囲に種子がある。 | ▼若い種子は長さ0.2〜0.3mm。 |
▼2012年9月27日 果実 西川津 | ||
以下は花柄が子房の2倍以上と長いタイプ。 |
▼2018年8月27日 大庭 | ||
▼2017年7月31日 蕾 大庭 | 花柄が長い。 | |
▼2018年8月13日 大庭 | ▼葉は細く、幅約1.5mm。 | |
▼2012年9月12日 蕾 八雲 | ▼若い果実。残存する萼が開かない。 | |
▼若い果実。直径約3mm。 | ||
▼果柄が長さ約6mmある。 | ▼葉は長さ約2cm、幅約1mm。 | |
▼托葉の縁が櫛の歯状に裂ける。 | ▼果実の横断面。 | ▼若い種子は長さ約0.4mm。 |
▼2012年10月9日 果実 八雲 | ▼萼が開かない。 | ▼果実(右)、縦断面(上)、横断面(下) |
▼種子は長さ約0.4mm。 | ||