多年草 本州〜沖縄の山野に生える。地下茎をのばしてふえる。葉は幅15〜30cmの腎円形で、基部は深い心形。はじめ両面ともけがあるが、のちには無毛。葉柄は長さ60cm、直径1せんちほどになる。葉がでる前に花茎をのばし、散房状に頭花をつける。花茎には平行脈の目立つ苞が多数つく。雌雄異株。雄株は高さ10〜25cmになり、黄白色の頭花を多数つける。頭花は黄色っぽく、すべて両性の筒状花だが、結実しない。雌株ははじめ密に頭花をつけるが、のちに高さ45cmくらいにのびる。頭花は白っぽい。細い糸状の多数の雌花のなかに雄花と同じ形の両性花が数個まじる。この両性花は花粉ができない。雌花の花柱は糸状。そう果は長さ約3.5mmの円柱形。冠毛は長さ約1.2cm。淡緑色の苞に包まれた若い花茎がフキノトウ。花期は3〜5月。(野に咲く花) 学名は、Petasites japonicus キク科フキ属 |
▼2013年1月20日 鹿島 | ||
▼2011年4月9日 雌花 玉湯 | ▼雌頭花の中央に両性花(中性花)がある。 | |
▼両性花(左)と雌花。 | ||
▼2011年4月6日 両性花(雄花・雄株)は稔らない。 玉湯 花冠は5裂する。 | ▼雌しべの下部を合着した雄しべが取り巻く。 | |
▼雌しべは突き出し、柱頭は膨らむ。 | ▼花冠を除いてみた。 | |
▼雌花(雌株) | ▼総苞を除いた。 | |
▼花柱は細長く、先は2裂する。 | ||
▼花柄の基部に苞がある。 | ||
▼2007年3月10日 雄花 島根大芦 | ||
▼雌花 | ||
▼2009年2月15日 フキノトウ 玉湯 | ||
▼2007年1月14日 フキノトウ 上乃木 | ▼2007年2月25日 フキノトウ 八雲矢谷 | ▼2003年2月1日 フキノトウ 浜乃木 |
▼2002年2月23日 フキノトウ 八雲村 | ||
▼2013年4月18日 果実 枕木 | まだ開出しない果実。 | |
▼冠毛は直径約3cmに広がる。 | ▼冠毛は長さ約1cm。 | |
▼果実は長さ約3.5mm。 | ▼果実は無毛。 | |
▼冠毛には上向きの小さな刺がある。 | ▼果柄は3岐するものもある。 | |
▼果柄の基部に苞がある。 | ▼果期には茎が高くのびる。 | |
▼2008年4月27日 雌花の冠毛 東忌部 | ||
▼2004年4月18日 鹿島 雌株の冠毛 | ▼開花後花茎は40cm以上に伸びる。 | |
▼2005年5月8日 葉の様子 西忌部 | ||
▼2013年5月16日 斑入り葉 大東 | ||