ホソバアカザ(細葉藜)

1年草
北海道〜九州のおもに海岸近くに生える。シロザにやや似ているが、葉は線状被針形~披針形、下部の葉では不規則な浅い歯牙がまばらにあるかほとんど全縁、上部の葉では全縁で、裏面は多少粉白色となる。花序がつく枝は細かく分枝し、下部の節に苞状の葉がある。軸には粉状毛があるが、乳頭状突起はない。花被片の背部は稜状に高まらず、緑色を呈する。種子は広楕円形で、凸レンズ状、短い嘴状突起があり、黒色で鈍い光沢があり、周囲は竜骨状をなす。シロザよりもむしろシロザモドキに近縁で、しばしば区別が難しくなることがある。カワラアカザにも外見が似ているために混同されることがあるが、カワラアカザは花序の軸に乳頭状突起がある。花期は9〜10月(日本の野生植物)
よく似たマルバアカザ、カワラアカザは花序枝に管状の毛が密生する。
学名は、Chenopodium stenophyllum
ヒユ科アカザ属



▼2015年9月26日 鹿島

ホソバアカザ花序

ホソバアカザ花序

ホソバアカザ花序

▼花序軸に粉状物のみで管状の毛はない。

ホソバアカザ花序

ホソバアカザ花序軸

ホソバアカザ花序軸

▼花被が5角形に果実を包む。▼薄い果皮に包まれた果実は直径1.2mm。

ホソバアカザ果実

ホソバアカザ果実

ホソバアカザ果実

▼薄い果皮の中に種子がある。▼果皮を除いた種子は直径約1.2mm。▼種子の表面に低い畝状の模様がある。

ホソバアカザ果実

ホソバアカザ種子

ホソバアカザ種子

▼葉は長さ約3cm、低い鋸歯がある。▼葉の縁に狭い膜がある。

ホソバアカザ葉

ホソバアカザ葉

ホソバアカザ葉

▼葉の表面にまばらに粉状粒がある。▼葉の裏面。▼裏面には粉状粒が密生する。

ホソバアカザ葉

ホソバアカザ葉裏面

ホソバアカザ葉裏面

ホソバアカザ

ホソバアカザ

▼2011年10月12日 鹿島▼花序枝に管状の毛がない。

ホソバアカザ

ホソバアカザ

ホソバアカザ

▼葉質は厚い。

ホソバアカザ

ホソバアカザ

ホソバアカザ

ホソバアカザ

ホソバアカザ





▼2009年10月3日 大井

ホソバアカザ

ホソバアカザ

ホソバアカザ

▼葉質は厚い。

ホソバアカザ

ホソバアカザ

ホソバアカザ

ホソバアカザ

ホソバアカザ

ホソバアカザ

▼2004年10月24日 鹿島手結

ホソバアカザ

ホソバアカザ

ホソバアカザ



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