常緑低木〜小高木 青森県を除く本州〜沖縄の山地の林床にごくふつうに生える。大きいものは高さ10mほどになる。樹皮は暗褐色〜黒灰色でなめらか。不規則な小じわが多い。本年枝は淡緑色で無毛。葉柄が枝に流れて、低い稜になる。葉は互生。側枝では2列に並ぶ。葉身は長さ3〜7cm、幅1.5〜3cmの楕円形〜倒披針形。先は鈍く、基部は鋭形、縁には浅い鋸歯がある。厚い革質で、表面は光沢があり、裏面は淡緑色。両面とも無毛。葉柄は長さ2〜4mm。雌雄別株。葉腋に鐘形〜壺形の花を1〜3個束生する。花は直径2.5〜5mmで、下向きに咲き、強い臭気がある。雌花のほうが小さい。花弁は帯黄白色で5個。基部はわずかに合着する。雄花には雄しべが12〜15個あるが、雌花では退化している、雌しべは1個、雄花では退化する。雌しべの花柱は深く3裂してそり返る。萼片は暗紫色で5個。花柄は長さ2mmと短い。果実は液果。直径4〜5mmの球形で、10〜11月に黒紫色に熟す。中には多数の種子が入っている。種子は長さ約2mm、不規則に角ばる。表面は赤褐色で網目模様がある。花期は3〜4月。 冬芽は裸芽。葉芽は狭披針形で緑色。先は鎌状に曲がる。花芽は丸い。(樹に咲く花) 学名は、Eurya japonica サカキ科ヒサカキ属 |
▼2014年3月24日 雄花 秋鹿 | ▼雄花は鐘形〜壺形。 | |
▼花は長さ約5mm、直径約5mm。 | ▼花の縦断面、花弁は5個。 | ▼雄花の雌しべは退化している。 |
▼2014年3月24日 雌花 上大野 | ▼雌花は杯形に開く。 | |
▼花は長さ約3.5mm。 | ▼花は直径約4mm。 | ▼雌しべのみあり、花柱が3裂する。 |
▼3裂する花柱。 | ||
▼葉先がわずかに凹む。 | ||
▼2011年4月3日 雄花 鹿島名分 | ▼多数の雄しべがあり、雌しべは退化している。 | |
▼上に伸びた枝の花は横を向いている。 | ▼横に伸びた枝の花は下を向いている。 | ▼葉先はわずかに凹む。 |
▼2011年3月30日 雌花 嵩山 | ▼花柱は3裂し、雄しべは退化している。 | |
▼主脈は溝となる。 | ||
▼葉先はわずかに凹む。 | ||
▼2010年3月13日 雌花 東忌部 | ▼雌花 | ▼雌花のほうが小さい。 |
▼雄花 | ||
▼2004年2月28日 雄花 佐草 | ||
▼2012年3月14日 蕾 玉湯 | ▼冬芽 | |
▼先は鈍くとがらない。 | ||
▼主脈は溝となる。 | ||
▼2014年1月7日 果実 東忌部 | ||
▼果実は直径約7.5mm。 | ▼種子が12個入っていた。 | ▼種子は不定形、長さ1.5〜2mm。 |
▼表面に小さな網目模様がある。 | ||
▼蕾。 | ||
▼側枝の葉は2列に並ぶ。 | ||
▼2012年11月28日 果実 西長江 | ▼果実は直径約7mm。 | |
▼赤褐色の種子が多数入っている。 | ▼種子は長さ約1.5mm、網目模様がある。 | ▼葉は葉柄を含めて長さ約6cm。 |
▼浅い鋸歯がある。 | ▼両面とも無毛。 | |
▼2005年11月12日 果実 東忌部 | ||
▼2003年11月16日 果実 佐草 | ||
▼2007年9月22日 若い果実 八雲 | ▼葉裏 | |
▼2003年9月15日 若い果実 佐草 | ||
▼2006年3月11日 冬芽 東忌部 | ||
▼2008年3月2日 蕾と冬芽 玉湯 | ||
▼側枝の葉は2列に並ぶ。 | ||
▼2017年9月14日 東出雲 | ▼葉脈が凹む。 | ▼葉先が鈍頭でわずかに凹む。 |
▼葉の裏面 | ▼葉柄が枝に流れて稜になる。 | |
▼2005年12月30日 蕾 佐草 | ▼2005年2月5日 蕾 佐草 | |
▼2018年9月13日 玉湯 | ▼葉先が凹んでいる。 | |
▼2017年6月4日 玉湯 | ||
▼葉は長さ約4cm。 | ||
▼2016年11月11日 玉湯 | ▼葉先が尖り、細かな鋸歯があります。 | |