ヒメクグ(姫莎草)

多年草
北海道〜九州の路傍や畑地などに多い。横に長くのびる赤みを帯びた根茎を持つ。稈は直立し、高さ10〜25cm。葉は柔らかく扁平、幅は2〜3mm、やや平滑。基部の鞘は褐色または赤褐色を帯びる。花序は球状、無柄で1個、径5〜12mm、密に多数の小穂をつけ緑色。苞葉の葉身は3枚前後つき、葉状で長い。小穂は長さ3.5〜4mm、長楕円形、完熟すると基部から脱落する。小穂は4個の鱗片からなり、上方の2個が大きく、下方の2個は小さく、上から2番目の鱗片に両性花がつき結実する。下方の2個の鱗片は苞葉と前葉に相当する。鱗片は卵形で尖り先端はわずかに反曲し、膜質、淡緑色で細脈がある。鱗片の竜骨は平滑で先端は反曲しない。そう果は広倒卵形で長さは鱗片の約1/2。花柱はそう果とほぼ同長。柱頭は2個。花期は7〜10月。(岡山県カヤツリグサ科植物図譜)
学名は、Cyperus brevifolius var. leiolepis
カヤツリグサ科カヤツリグサ属
似たものにアイダクグがあり、小穂の鱗片に小さな刺がある。
ヒメクグにも少数の小刺がある場合がある。(日本の野生植物検索表



▼2015年9月29日 東忌部▼花序は球状で1個つく。▼3枚の苞葉が下を向く。

ヒメクグ花序

ヒメクグ花序

ヒメクグ苞葉

▼花序は直径約1.1cm。▼小穂は長さ約4.3mm。▼鱗片の竜骨に1個の刺があった。

ヒメクグ花序

ヒメクグ小穂

ヒメクグ鱗片

▼鱗片の基部に薄い小さな2個の鱗片がある。 小さな鱗片の長いほうは長さ約1.2mm。▼柱頭は2岐する。

ヒメクグ鱗片

ヒメクグ鱗片

ヒメクグ果実

▼果実は長さ約1.7mm。▼花茎は約15cm。

ヒメクグ果実

ヒメクグ

ヒメクグ

ヒメクグ




▼2015年8月11日 玉湯▼花序は球状で1個つく。

ヒメクグ花序

ヒメクグ花序

ヒメクグ花序

▼中央の苞葉は特に長く伸びる。▼長い苞葉は長さ約18cm。

ヒメクグ苞葉

ヒメクグ苞葉

ヒメクグ花序

▼花序は直径約8mm、多数の小穂がある。▼小穂は長さ約4mm。▼鱗片の竜骨に刺はなく平滑。

ヒメクグ花序

ヒメクグ小穂

ヒメクグ鱗片

▼小穂の基部に小さな2個の鱗片がある。▼上から2番目の鱗片の中に果実がある。▼柱頭は2岐。

ヒメクグ鱗片

ヒメクグ果実

ヒメクグ果実柱頭

▼若い果実は長さ約1.2mm。▼苞葉を含めて長さ60cm。

ヒメクグ果実

ヒメクグ

ヒメクグ

▼2014年11月16日 果実 八雲▼花序は直径約1cm。

ヒメクグ果序

ヒメクグ果序

ヒメクグ果序

▼小穂は長さ約3.5mm。▼鱗片の竜骨に刺はなく、平滑。

ヒメクグ小穂

ヒメクグ小穂

ヒメクグ小穂

▼小穂の基部に小さな2個の鱗片がある。▼柱頭は2岐する。▼果実は長さ約1.5mm。

ヒメクグ小穂

ヒメクグ果実

ヒメクグ果実

▼花茎は長さ約18cm。

ヒメクグ果実

ヒメクグ

ヒメクグ

ヒメクグ

▼2012年11月7日 東忌部

ヒメクグ

ヒメクグ

ヒメクグ

▼花序は直径約1cm。▼小穂は長さ約3.5mm。▼小穂の鱗片の竜骨に刺はない。

ヒメクグ

ヒメクグ

ヒメクグ

▼果実は長さ約1.5mm。▼茎は3角形。▼茎は長さ10cm。

ヒメクグ

ヒメクグ

ヒメクグ

▼小さな株に花をつけている。

ヒメクグ

ヒメクグ

ヒメクグ

▼2011年10月29日 宍道

ヒメクグ

ヒメクグ

ヒメクグ

▼小穂の鱗片に刺がない。

ヒメクグ

ヒメクグ

ヒメクグ


▼下記は小穂鱗片を確認していないので、アイダクグの可能性もある。
▼2009年9月13日 宍道

ヒメクグ

ヒメクグ


▼2004年8月25日 佐草

ヒメクグ

ヒメクグ

▼2005年9月3日 西忌部

ヒメクグ

ヒメクグ

▼2003年9月23日 乃白

ヒメクグ

ヒメクグ



島根県松江市の野草や樹木、シダを載せています。
松江の花図鑑