1〜越年草 北アメリカ原産。明治維新のころ渡来し、現在では日本中に広がり、市街地や農村だけでなく、亜高山帯にまで入り込んでいる。茎は高さ0.3〜1.3mになり、粗い毛がある。内部には白い髄がつまっている。根生葉は花のころには枯れる。下部の葉は卵形で長い柄があり、ふちには粗い鋸歯がある。上部の葉は披針形で先はとがり、基部はしだいに細くなり、茎を抱かない。頭花は直径約2cmと小さく、上部の枝先に多数つく。舌状花は白色またはわずかに淡紫色を帯びる。舌状花の冠毛は短く、筒状花の冠毛は長い。総苞片は披針形〜線状披針形で2〜3列に並ぶ。そう果は長さ約0.8mmの長楕円形。花期は6〜10月。(野に咲く花) 学名は、Erigeron annuus キク科ムカシヨモギ属 茎が中実で、葉の基部が茎を抱かないこと、つぼみがうなだれないことや舌状花の冠毛が短いことでハルジオンと区別される。 似たものにヘラバヒメジョオンがあり、下部の葉にも粗い鋸歯がない。 |
▼2016年11月17日 八雲 | ▼蕾はほとんどうなだれない。 | |
▼頭花は直径約2cm。 | ▼舌状花は60個ほどあった。 | ▼舌状花。 |
▼舌状花は雌性、雌しべと子房。 | ▼冠毛は見えず、子房に毛がある。 | ▼冠毛は痕跡的で子房の毛と区別ができない。 |
▼筒状花は長さ約2.7mm。 | ▼筒状花の冠毛は長さ約2mm。 | ▼下部の葉は鋸歯がある。 |
▼上部の葉は全縁。 | ▼葉は茎を抱かない。 | |
▼2012年10月29日 東忌部 | ▼花弁の比較。ハルジオンは細い。 | |
▼秋の花には根生葉が残る。 | ▼根生葉は長い柄がある。 | ▼ロゼット葉 |
▼2012年8月19日 東忌部 | ||
▼茎の上部の葉は、細く全縁。 | ▼茎の下部の葉は、鋸歯がある。 | ▼葉は茎を抱かない。 |
▼下部の葉は粗い鋸歯がある。 | ||
▼2011年12月7日 西忌部 | ||
▼頭花は直径約2cm。 | ▼果実 | ▼筒状花の冠毛は長い。 |
▼上部の葉は細く鋸歯がない。 | ▼下部の葉は鋸歯がある。 | |
▼葉の基部は茎を抱かない。 | ||
▼2011年5月20日 西嫁島 | ▼蕾のうなだれる様子では区別できない。 | |
▼葉の裏側の茎につく様子。 | ||
▼葉の基部は茎を抱かない、 | ▼茎は中実。 | ▼根生葉はない。 |
▼2008年6月1日 八雲 | ▼蕾はうなだれるものもある。 | |
▼表面(上)、裏面(下) | ▼茎葉は茎を抱かない。 | ▼茎は中実となる。 |
▼舌状花の冠毛は確認できない。 | ▼筒状花の冠毛は長い。 | ▼根生葉は枯れている。 |
▼2005年6月19日 玉湯 | ▼茎は中実。 | |
▼根生葉がない。 | ||
▼2015年11月23日 果実 宍道 | ▼果実には長さ約1.7mmの冠毛がある。 | |
▼果実は長さ約1mm。 | ▼果実の表面にまばらに毛がある。 | ▼基部がふくらんだ毛がある。 |
▼冠毛には上向きの刺がある。 | ||
▼2007年5月3日 佐草 | ||
▼まだ根生葉がある。 | ▼茎は中実。 | |
▼2013年4月4日 若葉 嫁島 | ||
▼葉柄は茎を抱かない。 | ||
▼茎は中実。 | ||
▼2007年2月4日 ロゼット葉 城山公園 | ||
▼2007年2月25日 ロゼット葉 乃白 | ||
季節が遅いためか舌状花が50枚程度と少なく、茎にも毛が少ない。 | ||
2007年11月10日 東忌部 | 直径2cmくらい。 | |
筒状花の冠毛は長い。 | 舌状花の冠毛はほとんど見えない。 | |
葉の裏面。 | 葉の基部は茎を抱かない。茎は稜のある円形。 | |