落葉高木 北海道〜九州の山地の林縁、川岸、湿地の周辺に生える。高さ約15mほどになる。樹皮は緑褐色で平滑、丸い皮目がある。枝は折るとソラマメに似た臭気がする。葉は奇数羽状複葉。小葉は4〜7対あり、長さ3〜6cmの卵形で、裏面には短毛が生える。枝先に総状花序を数個出し、長さ7〜10mmの蝶形花を多数つける。旗弁は後方に強くそり返り、萼に接する。雄しべ10個はすべて離生する。果実は豆果。長さ3〜9cmの広線形、10〜11月に熟すが、裂開しない。種子は長さ約7mmの長楕円形で、2〜4個入っている。花期は7〜8月。 冬芽は卵形。芽鱗は2〜3個で暗褐色、ほとんど無毛。仮頂芽は側芽よりもやや大きく、長さ5〜8mm。葉痕は半円形で、維管束痕は3個が横1列に並ぶ。(樹に咲く花) 学名は、Maackia amurensis マメ科イヌエンジュ属 以前は本州西南部に分布するものをハネミイヌエンジュとして分けていたが、最近同じものとしてイヌエンジュにまとめられる。「BG Plants 和名ー学名インデックス(YList)」ではハネミイヌエンジュはイヌエンジュの別名とされる。 |
▼2013年8月6日 八雲 | ▼花は萼を含んで長さ約7mm。 | |
▼下側の萼片は浅い三角形。 | ▼萼は長さ約4mm、4裂する。 | |
▼萼は毛が密生し、上部の萼片は丸みがある。 | ▼下側の3個の萼片は浅い三角形。 | |
▼2012年6月23日 八雲 | ▼冬芽は卵形。 | |
▼葉の表面は伏毛があり、葉柄、葉軸に毛が密生する。 | ||
▼葉の裏面は伏毛が密生する。 | ||
▼2019年4月20日 芽吹き 八雲 | ||
▼まだ開かない冬芽 | ||
▼2014年4月19日 芽吹き 八雲 | ||
▼2016年5月28日 宍道 | ▼葉は長さ約20cm、小葉が6対ある。 | ▼小葉は長さ約5cm。 |
▼表面に毛がある。 | ||
▼裏面は毛が密生する。 | ▼葉痕は半円形、維管束痕は3個。 | |
▼2009年8月22日 果実 大東 | ||
▼2010年8月13日 玉湯 | ||
▼2010年7月7日 八雲 | ||
▼2007年6月30日 植林 玉湯 | ||
▼2011年5月7日 若葉 東長江 | ||
▼2018年11月10日 冬芽 八雲 | ||
▼2007年12月16日 冬芽 植林 玉湯 | ||