1〜多年草 北海道〜琉球の海岸の岩礫地や海岸から少し内陸に入った日当たりのよい平地に生え、高さ5〜25cm。茎は太く丈夫で、無毛。葉は線形、質が厚く、長さ0.7〜2cm、幅1〜1.5mm。先端は微突起になるか鈍頭、上部の茎葉では両面と辺縁はともにしばしば腺毛がある。花は径約5mm、白色、茎の上部の葉腋に単生する。花柄は長さ0.4〜2.5cm、多少とも腺毛がある。萼片は5個またはまれに4個、楕円形〜卵形、長さ2〜3mm、鈍頭、背面に腺毛がある。花弁は5個または4個、閉鎖花では花弁を欠き、広卵形〜楕円形、萼片よりも短いか等長、鈍頭、雄蕊は5〜10個、葯は黄白色。さく果は球形〜卵形、長さ3.5〜4.5mm、萼片の(1〜)1.3〜1.6倍長。種子は赤褐色、広卵形〜腎円形、長さ0.4〜0.6mm、表面に低い半球状の突起がある。花期は4〜8月。(日本の野生植物) 学名は、Sagina maxima ナデシコ科ツメクサ属 似た花のツメクサは種子が0.4〜0.5mmで細かい柱状の突起があり、イトツメクサは通常花弁がなく茎が細く、果時に萼が平開、種子は0.2〜0.3mm。アライトツメクサは通常花弁がなく、全体に無毛。 |
まだ松江では人家から離れた海岸岩場ではハマツメクサを確認できず、ツメクサばかりある。 |
海岸ではあるが道路脇のコンクリート間隙に生えていたもの。 | ||
▼2015年7月2日 鹿島 | ▼花は直径約4mm。 | |
▼裂開した果実。 | ▼裂開前の果実、長さ約4mm。 | |
▼種子は長さ0.4〜0.5mm。低い突起がある。 | ||
海岸の埋め立て造成された民家に近い荒地に生えていたもので、自然海岸ではない。 | ||
▼2013年6月3日 島根 | ▼若い果実、萼や花柄に腺毛が密生する。 | ▼果実は先端が5裂するが、萼は開かない。 |
▼花は直径約5mm。 | ▼萼に包まれて裂開した果実。 | |
▼萼を除いた若い果実、長さ約3.5mm。 | ▼果実の中に多数の種子がある。 | ▼裂開した果実。 |
▼種子は長さ約0.5mm。 | ▼種子には低い突起がある。 | |
海岸岩場ではあるが小さな港の人家に近い場所にあった。 | ||
▼2013年4月29日 秋鹿 | ▼花は直径約5mm。 | |
▼果実。 | ||
▼萼に包まれた果実。 | ▼果実は長さ約3.5mm。 | |
▼種子は長さ約0.45mm。 | ||
▼種子の表面には低い突起がある。 | ||
沿海地の市街にもハマツメクサが生えるということで、市街地の道路間隙に生え5弁の花をつけているものは、全てハマツメクサのようだ。 | ||
▼2013年4月13日 末次 | ▼花は直径約4mm。 | |
▼茎、葉、花柄、萼に腺毛がある。 | ▼若い果実。 | ▼果実は長さ約4.5mm。 |
▼果実には多数の種子が入る。 | ▼種子には低い突起がある。 | |
▼種子は長さ約0.4mm。 | ▼花柄、上部の茎や葉に腺毛がある。 | |
▼茎は長さ約5cm。 | ▼イトツメクサ(下部)と混生している。 | |
▼2013年4月13日 片原 | ▼萼や花柄に腺毛がある。 | ▼若い果実。 |
▼未熟な種子。 | ▼未熟な種子は長さ約0.25mm。 | |
▼上部の茎や葉に腺毛がある。 | ||
この株の萼や花柄などに腺毛や毛が見られないが、種子の様子からはハマツメクサのようだ。花は直径約5mm。 | ||
▼若い果実は長さ約3mm。 | ▼種子は長さ約0.45mm。 | |
▼種子には低い突起がある。 | ▼茎は長さ2〜4cm。 | |
▼2013年4月4日 朝日 | ||
▼花は直径約5mm。 | ▼萼、花柄は、葉、茎に腺毛がある。 | |
▼萼や花柄、上部の葉に腺毛がある。 | ▼萼や花柄の腺毛。 | ▼上部の葉の腺毛。 |
▼若い果実。 | ▼若い果実は長さ約4mm。 | ▼裂開した果実。萼は開出しない。 |
▼種子は長さ約0.45mm。 | ▼表面は低いうね状の隆起模様がある。 | |
▼葉の基部は白膜で合着する。 | ||
▼上部の茎には腺毛が多い。 | ||
▼2013年6月27日 西嫁島 | ▼花弁が小さくなっている。 | ▼裂開した果実。 |
▼果実は長さ約2.5mm。 | ▼種子。 | |
▼種子は長さ約0.45mm。 | ▼茎は分岐せず高さ10cmで直立している。 | |
▼高さ10cmで直立している。 | ||
▼2013年4月21日 果実は長さ約3mm 玉湯 | ▼花弁はあるが開かずに結実する。 | ▼若い種子。 |
▼若い種子は長さ約0.38mm。 | ▼若い種子は長さ約0.4mm。 | ▼茎は長さ約4.5cm。 |
▼2012年5月20日 果実 玉湯 庭 | ||
▼上部の茎や葉に腺毛がある。 | ▼種子は長さ約0.4mm、突起は目立たない。 | |
▼ツメクサの種子は明瞭な突起がある。 | ||
▼2012年5月10日 玉湯 庭 | ▼花は開かず結実している。 | ▼萼は5枚ある。 |
▼萼の反対側。 | ▼種子は長さ約0.4mm。 | ▼種子に突起が目立たない。 |
ハマツメクサの無花弁のタイプかもしれない。 | ||
▼2013年4月4日 花には花弁がない。 寺 | ||
▼花は直径約5mm。 | ||
▼萼や果柄に腺毛が多い。 | ▼未熟な種子、長さ約0.25mm。 | |
▼葉の基部は白膜で合着する。 | ▼上部の茎にも腺毛がある。 | |
花弁が小さく、あまり開花した花がない。 | ||
▼2014年4月23日 寺 | ▼花が平開せず、花弁が小さい。 | |
▼萼に腺毛が多い。 | ||
▼種子は長さ約0.4mm。 | ▼茎は直径約0.6mm。 | |
▼2014年4月15日 閉鎖花? 寺 | ▼果実が裂開しても萼は開かない。 | ▼萼や花柄に腺毛が多い、小さな花弁がある。 |
▼蕾。萼に腺毛が多い。 | ▼萼を開くと退化したのか小さな花弁がある。 | |
▼種子は長さ約0.4mm。 | ||
▼イトツメクサ(右)と混生している。 | ▼ハマツメクサ(上)の茎、直径約0.7mm。 イトツメクサの茎、直径約0.2mm。 | ▼イトツメクサ(左)ハマツメクサ(右)。 |