1年草 北海道〜本州の海岸の砂地に生える。茎は斜上するか直立して分枝し、毛はなく、高さ40〜60cmになる。葉はすべて互生し、柄があり、三角状卵形、長卵形または披針形、先は鋭形か鈍形、基部はくさび形で上向する裂片があり、その上部の縁にもふぞろいの歯牙があり、厚くて多少革質で、長さ2〜8cm、幅2〜4.5cm。雌花の小苞は卵形〜三角形、先は鋭尖形、基部はやや心形、全縁か歯牙縁、1中脈があり、長さ6〜11mm、幅5〜9mm。柱頭は2。種子は褐色、楕円形で、表面にしわがあり、長さ4mm、幅約3.2mm。花期は8〜10月。(日本の野生植物) 学名は、Atriplex subcordata ヒユ科ハマアカザ属 よく似た仲間にホコガタアカザがあり、下部の葉がほとんど正三角形となる。 |
▼2019年8月24日 鹿島 | ▼雄花と雌花が混在している。 | |
▼雄花には、雄しべ5個と花被片が5個ある。 | ▼雄花の蕾。 | ▼雄花の蕾、5個の花被片が閉じている。 |
▼雄花に混じって雌花の2個の柱頭が見える。 | ▼雌花、2個の小苞の間から柱頭が伸びる。 | ▼雌花の小苞は長さ1.5〜2mm。 |
▼小苞を開くと子房と雌しべがある。 | ▼小苞を分離したもの。 | ▼子房と2個の柱頭。 |
▼上部の葉は披針形。 | ▼葉の基部はくさび形、上向する裂片がある。 | ▼上部(左上)〜下部の葉(右下)。 |
▼下部でよく枝を分岐し、斜上する。 | ||
▼2011年10月15日 果実 鹿島 | ▼苞は長さ約8〜11mm。 | ▼上部の葉は細く、全縁。 |
▼2011年10月19日 果実 美保関 | ||
▼下部(左)〜上部(右)の葉。 | ▼葉身は長さ約4cm、基部は広いくさび形。 | |
▼2010年10月6日 果実 美保関 | ▼苞を取り除くと、中に胞果がある。 | |
▼2010年10月11日 果実 島根 | ||
▼苞は三角形になり、刺がある。 | ▼苞の中に胞果が1個ある。 | ▼胞果 |
▼種子は直径約2.5mm。 | ▼種子の表面に畝状の突起がある。 | |
▼2018年7月14日 島根 | ▼上部の葉は細く全縁、下部の葉は基部が張り出す。 | |
▼下部の葉は葉身が長さ約9cm。 | ▼裏面、基部は広いくさび形。 | |
▼下部でよく分枝する。 | ||
▼2011年7月6日 美保関 | ||
▼2010年7月21日 島根 | ||
▼2007年9月2日 鹿島 | ||