コウキヤガラ(小浮矢柄)

多年草
北海道〜九州の海岸の湿地に生える。匍匐根茎があり、先端に塊茎を生じる。稈は高さ40〜100cm、横断面は3稜形、基部は少し肥厚する。葉は幅2〜5mm。花序は1〜6個の小穂をつけ、頭状となる。苞葉の葉身は葉状で1〜3枚が花序より長い。小穂は卵形、長さ8〜15mm、光沢のある赤褐色。鱗片は膜質、長さ7〜9mm、楕円形、細毛があり、凹頭、中肋は細く先は突出し、少し反曲する長さ1〜2mmの芒となる。そう果は長さ3.5〜4mm、広倒卵形、黄褐色、横断面は平凸レンズ形で中央部が少しくぼむ。刺針状花被片は2〜4本、脱落しやすく、長さはそう果の約1/2、下向きにざらつく。柱頭は2個、まれに3個。別名エゾウキヤガラ。花期は7〜10月。(岡山県カヤツリグサ科植物図譜)
 花序は1〜6個の小穂をつけ、頭状となり、ときに複生して1〜2本の花序枝の先に小穂が単生する。(西宮の湿性・水性植物)
学名は、Bolboschoenus koshevnikovii
カヤツリグサ科ウキヤガラ属
よく似たウキヤガラは、花序は散形、花序枝は長さ7cmに達し、先端に1~6個の小穂をつける。(西宮の湿性・水性植物)



▼2015年4月22日 島根▼長い苞がある。

コウキヤガラ花序

コウキヤガラ花序

コウキヤガラ

コウキヤガラ花序

コウキヤガラ

コウキヤガラ




▼2014年6月30日 島根▼花序柄のあるものとないものがある。

コウキヤガラ花序

コウキヤガラ花序

コウキヤガラ花序

▼小穂は長さ約1.5cm。▼鱗片は長さ約7mm、先は芒となる。▼鱗片の表面に細毛がある。

コウキヤガラ小穂

コウキヤガラ鱗片

コウキヤガラ鱗片

▼鱗片の先端は凹形。▼未熟な果実、柱頭は2岐する。▼果実は長さ約3mm。

コウキヤガラ鱗片

コウキヤガラ果実

コウキヤガラ果実

▼刺針状花被片は果実のほぼ半長。▼果実の中央部がやや凹む。

コウキヤガラ果実

コウキヤガラ果実

コウキヤガラ花序

▼葉は鞘がある。

コウキヤガラ葉鞘

コウキヤガラ

コウキヤガラ

コウキヤガラ

▼2014年5月11日 福富

コウキヤガラ花序

コウキヤガラ花序

コウキヤガラ花序

▼花序の上部につく苞葉は長く、長さ約14cm。

コウキヤガラ花序

コウキヤガラ花序

コウキヤガラ花序

▼小穂は長さ約15mm。▼鱗片は長さ約7.5mm、先端は芒となる。▼表面に細毛がある。

コウキヤガラ小穂

コウキヤガラ鱗片

コウキヤガラ鱗片

▼表面の細毛。▼柱頭は2裂する。▼未熟な果実、刺針状花被片が2個ある。

コウキヤガラ鱗片

コウキヤガラ柱頭

コウキヤガラ刺針状花被片

▼花茎は長さ約45cm。▼休耕田に密生している。

コウキヤガラ

コウキヤガラ

▼2013年5月22日 福富

コウキヤガラ

コウキヤガラ

コウキヤガラ

▼柱頭は2岐、鱗片に芒がある。

コウキヤガラ

コウキヤガラ

コウキヤガラ

▼刺針状花被片が3個ある。

コウキヤガラ

コウキヤガラ

コウキヤガラ

コウキヤガラ

コウキヤガラ

コウキヤガラ

▼2006年7月15日 末次

コウキヤガラ

コウキヤガラ

コウキヤガラ



島根県松江市の野草や樹木、シダを載せています。
松江の花図鑑