エゾノギシギシ(蝦夷の羊蹄)

多年草
ヨーロッパ原産。沖縄を除く各地に帰化している。道ばたや荒れ地に生え、高さ0.5〜1.3mになる。茎や葉柄、葉の中脈がしばしば赤みを帯びる。葉は長さ15〜30cmの卵状楕円形〜長楕円形で基部は心形。裏面の脈状には毛状の突起があり、ふちは細かく波打つ。茎の上部に総状花序を多数だし、淡緑色の小さな花を輪生状につける。花のあと内花被片3個は翼状になり、下部のふちに刺状の突起がある。中央部はこぶ状にふくれ、そう果を包んでいる。花期は6〜9月。(野に咲く花)
学名は、Rumex obtusifolius
タデ科ギシギシ属
似たものの比較。



▼2015年5月25日 宍道▼花は輪生状につき、下を向く。

エゾノギシギシ花

エゾノギシギシ花

エゾノギシギシ花

▼葯が開いていない蕾。▼6個の雄しべの葯が開いた花。直径約3mm。▼葯の落ちた花。

エゾノギシギシ蕾

エゾノギシギシ花

エゾノギシギシ花

▼内花被片3個、外花被片3個。▼内花被片の奥に子房がある。

エゾノギシギシ花

エゾノギシギシ花

エゾノギシギシ花

▼取り出した子房、花柱が3個ある。▼刺のある内花被片が果実を包んでいる。外側を向いた花被片の瘤体が大きくなる。

エゾノギシギシ子房

エゾノギシギシ果実

エゾノギシギシ果実

▼3個の内花被片が合わさって大きくなる。▼内花被片は長さ約6mm。

エゾノギシギシ果実

エゾノギシギシ果実

エゾノギシギシ果実

▼片側の瘤体だけが大きくなる。▼内花被片の中に果実がある。▼若い果実は長さ約2.5mm、花柱が残る。

エゾノギシギシ果実

エゾノギシギシ果実

エゾノギシギシ果実

エゾノギシギシ花序

エゾノギシギシ花序

エゾノギシギシ花序

▼茎の上部につく葉。▼下部の葉(上)葉身は長さ約20cm、上部の葉(下)

エゾノギシギシ葉

エゾノギシギシ葉

エゾノギシギシ葉裏面

▼茎の最下部につく葉。▼再下部の葉の葉身は長さ約30cm▼花期には根生葉は枯れている。

エゾノギシギシ葉

エゾノギシギシ葉

エゾノギシギシ

エゾノギシギシ




▼2011年6月15日 大平山▼毛状のものは雌しべの柱頭。

エゾノギシギシ

エゾノギシギシ

エゾノギシギシ

▼3個の内花被片が翼状になり、縁に突起がある。

エゾノギシギシ

エゾノギシギシ

エゾノギシギシ

▼外側を向く花被片だけがコブ状に膨らむ。▼上部の葉は披針形。

エゾノギシギシ

エゾノギシギシ

エゾノギシギシ

▼下部の葉は卵状楕円形、基部は心形。

エゾノギシギシ

エゾノギシギシ

エゾノギシギシ

▼裏面の脈上に毛状の突起がある。

エゾノギシギシ

エゾノギシギシ

エゾノギシギシ

▼花序のない別株。

エゾノギシギシ

エゾノギシギシ

エゾノギシギシ

エゾノギシギシ

▼2005年6月25日 果実 内花被片に刺状の突起。 八雲

エゾノギシギシ

エゾノギシギシ

エゾノギシギシ

▼葉の基部は心形。▼葉の縁が細かく波うつ。

エゾノギシギシ

エゾノギシギシ

エゾノギシギシ

▼2015年6月24日 果実 大海崎▼花被片の基部に鋭い刺状の突起がある。▼瘤体は外向きの花被片だけが発達する。

エゾノギシギシ

エゾノギシギシ

エゾノギシギシ

▼果実を包んだ花被は長さ約4mm。

エゾノギシギシ

エゾノギシギシ

エゾノギシギシ

▼花被片の鋭い刺状の突起。▼瘤体は1方だけが大きくなる。▼花被片の中に1個の果実がある。

エゾノギシギシ

エゾノギシギシ

エゾノギシギシ

▼果実は3稜形で、長さ約2.6mm。▼果実の頂部に柱頭が残る。

エゾノギシギシ

エゾノギシギシ

エゾノギシギシ

エゾノギシギシ

エゾノギシギシ



島根県松江市の野草や樹木、シダを載せています。
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