多年草 北海道〜九州の湿原によく群生する。根茎は横に伸びる。全体に乳頭状突起を密生するか、ときにはほとんど無毛。茎は直立し、毛の多少に変化があり、上部は枝を伸ばし、高さ50〜150cmになり、4稜か6稜ある。葉は柄がなく、対生するか3個輪生し、長披針形〜広披針形、先はふつう鋭形、基部は円形〜浅心形で、なかば茎を抱き、長さ3.5〜6.5cm、幅0.8〜1.5cm。穂状花序は頂生し、多くの花をつけ。長さ20〜35cm。萼筒は長さ4〜8mm、12肋条があり、裂片は6個、裂片間の付属片は針状で直立し、長さ1.2〜2mm。花弁は6個、紅紫色、長楕円形、長さ6〜8mm。雄蕊は12個で2輪になり、交互に長短がある。子房は2室。花柱の長さには長、中、短の3型がある。さく果は2裂開し、さらに2裂する。ミソハギに似ているが、茎や葉、花序などに短毛がある。葉はふつう対生し、基部は茎を抱く。萼に毛があり、萼片の間の付属片はミソハギは開出するのに対し、直立する。花期は7〜8月。(日本の野生植物) 全体に短毛がある。葉および苞葉は基部心形となり、うらは毛状の凸起がある。茎の上部やがくも毛状凸起が多く、付属体は直立する。(原色日本植物図鑑) 学名は、Lythrum salicaria ミソハギ科ミソハギ属 似た花にミソハギやメミソハギがある。 |
▼2015年7月2日 鹿島 | ▼萼の付属片は直立し、短毛がある。 | |
▼花は直径約1.5cm。 | ||
▼葉は対生し、基部は茎を抱く。 | ||
▼2006年8月5日 鹿島 | ||
▼2006年7月15日 鹿島 | ▼付属片が直立し、短毛が生える。 | |
▼葉柄はなく、基部は茎を抱く。 | ||
▼2005年7月18日 鹿島 | ||
▼2012年7月2日 蕾 鹿島 | ▼萼の付属片が見える。 | |
▼葉がきれいに十字対生している。 | ||
▼2014年8月18日 果実 鹿島 | ▼萼に毛が多い。 | ▼萼や果序枝に毛がある。 |
▼萼は長さ約6mm。 | ▼萼の中に果実がある。 | |
▼萼の中の果実の縦断面。 | ▼果実は長さ約3mm、花柱が残る。 | ▼果実には多数の種子がある。 |
▼種子は長さ8〜10mm。 | ▼種子は稜のある円錐形。 | |
▼2013年9月22日 果実 鹿島 | ||
▼果実は萼に包まれている。長さ約9mm。 | ▼萼筒の中の果実。 | |
▼果実は長さ約4mm。 | ▼果実には種子が多数入る。 | ▼種子は長さ約1mm。 |
▼2018年9月22日 果実 鹿島 | ▼萼は長さ約5mm。 | |
▼萼の中に柱頭や雄しべが残った果実がある。 | ▼果実は長さ約3.5mm。 | ▼種子は長さ約1mm。 |
▼枯れた茎の根元から新芽が出ている。 | ||