エノキグサ(榎草)

1年草
日本全土の畑や道ばたなどに生える。高さ30〜50cm。葉は互生し、長さ3〜8cmの長楕円形〜広披針形で鈍い鋸歯があり、先はやや尖る。花序は葉腋につき、上部に小さな雄花が穂状につき、基部に編笠状の総苞に抱かれた雌花がつく。雄花は小さく、8個の雄しべが膜質の花被に包まれ、開花すると花被は4裂する。雌花の花被は深く3裂し、軟毛が多い。子房は球形で、表面には小さい突起と軟毛が密生し、果期にも残る。花柱は3個で、先端が糸状に裂ける。さく果は直径約3mmの球形で、中に直径1.5mmぐらいの種子が3個入っている。花期は8〜10月。(野に咲く花)
学名は、Acalypha australis
トウダイグサ科エノキグサ属
参考雌花図 中国植物誌



▼2014年9月8日 東忌部▼総苞の中に1〜4個の雌花がある。

エノキグサ花序

エノキグサ花序

エノキグサ花序

▼雌花(左)と若い果実。▼花柱を伸ばしている雌花。▼子房を包んだ3個の花被。

エノキグサ花

エノキグサ花

エノキグサ花

▼花被を広げてみた。▼3個の花柱の先は糸状に裂ける。▼取り外した花柱。

エノキグサ花

エノキグサ花

エノキグサ花

▼まだ花柱が伸びていない雌花(上)。▼子房は3個の花被に包まれている。▼花被を1個ずらすと子房が見える。

エノキグサ花

エノキグサ花

エノキグサ花

▼花柱が4個あるものは子房も4室ある。▼果実の基部に花被が3個ある。

エノキグサ花

エノキグサ花

エノキグサ

▼2012年9月2日 打出▼葉状の総苞の上に雌花がつき、雄花は穂状につく。

エノキグサ花序

エノキグサ花序

エノキグサ花序

▼子房が4室のものがある。▼穂状の雄花序

エノキグサ雌花

エノキグサ花序

エノキグサ雄花序

▼子房は球形で3室に分かれ、中心部に花柱がつく。

エノキグサ雌花

エノキグサ葉

エノキグサ葉裏面

エノキグサ茎

エノキグサ

エノキグサ

エノキグサ




▼2010年9月11日 八雲

エノキグサ花序

エノキグサ雄花序

エノキグサ葉

エノキグサ葉裏面

エノキグサ茎

エノキグサ

▼2005年9月25日 直立しているのが雄花で葉状の苞に包まれているのが雌花。 宍道▼2004年8月14日 上乃木

エノキグサ花序

エノキグサ花序

エノキグサ花序

▼2008年10月4日 雌花 西川津

エノキグサ雌花

エノキグサ雌花

エノキグサ葉

エノキグサ

エノキグサ

▼2014年9月2日 果実 大庭▼果実が4室に分かれるものもある。

エノキグサ果実

エノキグサ果実

エノキグサ果実

▼総苞は長さ約1.5cm。▼果実は直径約4mm。▼毛が多く、中央に花柱が残る。

エノキグサ果実

エノキグサ果実

エノキグサ果実

▼果実の1室に1個の種子が入る。▼種子は長さ約1.8mm。

エノキグサ果実

エノキグサ種子

エノキグサ種子

▼種子は種枕がつく。

エノキグサ種子

エノキグサ種子

エノキグサ

エノキグサ

エノキグサ

▼2012年9月27日 果実 大海崎

エノキグサ果実

エノキグサ果実

エノキグサ花序

▼雄花穂の上に雌花がついている。▼果実は直径約3mm、中心に花柱が残る。▼種子は長さ約1.5mmで、3個入る。

エノキグサ雄花

エノキグサ果実

エノキグサ種子

エノキグサ

エノキグサ

▼2011年11月2日 果実 東長江

エノキグサ果実

エノキグサ果実

エノキグサ果実

▼3個の種子がある。▼葉は長さ約5cm。

エノキグサ果実

エノキグサ果実

エノキグサ葉

エノキグサ葉

エノキグサ葉裏面

エノキグサ

エノキグサ

エノキグサ

エノキグサ

▼2004年7月25日 上乃木

エノキグサ

エノキグサ



島根県松江市の野草や樹木、シダを載せています。
松江の花図鑑