常緑高木 本州(岩手県〜中部地方)〜九州の山地の尾根や湿原に生える。大きなものは高さ30m、直径80cmに達する。樹冠は円錐形。成長が遅く、雪の影響などで根元が曲がっていることが多い。枝が匍匐して地面に接すると、そこから根を出し、新しい株が成長する。枯死しても、心材が腐らずに残っていることがよくある。樹皮は赤褐色。古くなると黒褐色になる。ヒノキよりなめらかで、縦に薄くやや繊維状にはがれる。地衣類などが着生して白い斑が入っていることが多い。葉は十字対生。長さ5〜7mmの鱗片状で、ヒノキに比べて厚くて大きい。表面は光沢のある濃緑色で、葉裏は白い大きな気孔帯が目立つ。雌雄同株。雌雄とも枝先に1個ずつつく。球果は直径1〜1.5cmのほぼ球形。開花した年の10〜11月に熟す。果鱗は長さ6〜10mmの広卵形、ややそり返り、外面は角状につきでる。花期は5月頃。(樹に咲く花) 学名は、Thujopsis dolabrata ヒノキ科アスナロ属 よく似たものにヒノキアスナロ、ヒノキ、サワラがある。 |
▼2008年3月29日 八雲 | ▼葉裏の気孔帯が「小」字形になる。 | |
▼2019年10月15日 殿 | ▼大きな気孔帯が目立つ。 | |
▼2006年6月11日 玉湯 | ||
▼2011年3月27日 八雲 | ||