多年草 南アメリカの原産で暖地では牧草として栽培しているが本州〜九州の各地で逸出している。茎は高さ30〜60cm、根茎は太く横臥し葉鞘におおわれる。茎は偏平、平滑・無毛。葉は長さ10〜20cm、幅2〜3mm、多くは根生し、葉鞘の基部は紫色を帯びる。葉身は平滑・無毛。葉鞘は扁平。花序は長さ9〜10cm、通常2(2〜4)個の花軸からなり、小穂は各花軸に約3mmの間隔をおいて1側に2列に並んでつき、卵状楕円形、長さ3mm、平滑・無毛、光沢がある。小穂の第1小花は退化し、護穎だけとなり、第2小花は完全で護穎と内穎とがあり、結実する。第1苞穎は退化して欠如する。第2包穎は大きく3脈があり、包穎と同質の第1小花の護穎を浅く包む。花期は8〜9月。(日本イネ科植物図譜) 葯と柱頭は黒紫色。(植調雑草大鑑) 学名は、Paspalum notatum イネ科スズメノヒエ属 よく似たキシュウスズメノヒエは湿地に生え、葉鞘口部に長い毛がある。また枝を数本出す似たものにスズメノヒエ、シマスズメノヒエがある。 |
▼2020年7月18日 西川津 | ▼花序が3本のものもある。 | ▼花序は長さ約15cm。 |
▼柱頭と葯は黒紫色。 | ▼小穂は2列につく。表側は第1小花の護穎。 | |
▼小穂は花軸の片側にだけつく。 | ▼第1小花の護穎、第1苞穎は退化して欠如。 | ▼小穂は長さ約3mm、第2苞穎。 |
▼第1小花は退化、第2小花は完全。 | ▼第2小花の護穎。 | ▼第2小花の内穎。 |
▼第2小花の内穎(左)、護穎(右)。 | ▼退化した小さな第1苞穎があるものがある。 | |
▼葉鞘と茎は無毛。 | ||
▼2020年7月25日 八雲 | ||
▼花軸の分岐部に毛がある。 | ||
▼2011年9月25日 玉湯 | ▼柱頭と葯は黒紫色。 | |
▼2010年9月26日 玉湯 | ||
▼2008年11月1日 運動公園 | ▼花穂を2本だす。 | |
▼柱頭が黒紫色。 | ||
▼2009年8月2日 玉湯 | ||
▼2008年10月16日 運動公園 | ||