多年草 本州〜琉球の山野の疎林や道ばたにふつうに見られる。高さ20〜80cmになる。葉は3出複葉、または1〜2回羽状複葉、まれに単葉をつけることもある。羽片は長さ2〜5cm、上面はけがないか、またはまばらに毛があり、縁には鋸歯がある。茎の上部は多少分岐して長さ10〜25cmの長い花穂となり、まばらに花をつける。萼は唇形、ときに腺毛があり長さ5〜6mm、内面には環状に白毛がある。花冠は紫色〜青紫色で長さ10〜13mm、やや斜上し、内面の基部近くに毛環がある。雄しべははじめ上唇に沿って斜めにやや突き出て、やがて下方に曲がる。葯は花冠からわずかに超出する。分果は長さ1.5〜2mm。花期は7〜11月。(日本の野生植物) 学名は、Salvia japonica シソ科アキギリ属 毛が多いものをケブカアキノタムラソウ(Salvia japonica f. lanuginosa)とするようだが毛の量など詳細が不明。 よく似たナツノタムラソウやシマジタムラソウは、雄しべが花の外にまっすぐに突き出る。葯は花冠からいちじるしく超出する。ナツノは花冠が長さ8〜10mm、シマジは6〜8mm。(日本の野生植物) |
▼2013年8月13日 東生馬 | ▼雄しべは花冠の外に突き出さない。 | ▼花冠には毛や腺毛がある。 |
▼花は長さ約1cm。 | ▼花の上下幅は約6mm。 | ▼萼の腺毛。 |
▼花冠の腺毛と毛。 | ▼萼の中に4分果がある。 | |
▼萼は長さ約6mm。 | ▼萼の奥に分果がある。 | ▼分果は長さ約1.7mm。 |
▼花軸の腺毛。 | ▼下部の葉は複葉。 | |
▼小葉は長さ約5cm。 | ▼葉の裏面 | ▼上部の葉は単葉。 |
▼2020年7月18日 新庄 | ||
▼花は長さ約1.4cm、下唇に毛が多い。 | ▼2裂した柱頭と、2個の雄しべがある。 | |
▼下部の葉は3小葉がある。 | ||
▼裏面には腺点が密生する。 | ||
▼2012年10月6日 東生馬 | ▼萼は2裂し、下唇はさらに浅く2裂する。 | ▼花には毛が多く、腺毛もある。 |
▼萼には腺毛が多い。 | ▼花は長さ約1.3mm。 | ▼花序軸には腺毛がある。 |
▼2016年10月19日 東生馬 | ▼果実はほとんど落ちてしまっていた。 | |
▼分果は長さ約1.5mm。 | ||
▼2012年8月16日 新庄 | ▼花冠や萼、花序軸に毛や腺毛がある。 | |
▼葉柄にまばらな開出毛がある。 | ||
▼2010年7月18日 新庄 | 萼は2裂し、下唇はさらに浅く2裂する。 | |
▼葉柄にまばらな開出毛がある。 | ||
▼2006年11月5日 雲南市 | ||
▼下部の葉は複葉となる。 | ▼上部の葉は葉柄も短く単葉となる。 | |