常緑高木 北海道南部〜九州のブナ帯以下の山地に生える。尾根筋や岩山など、土壌のやせたところや乾燥地にもよく育成する。高さ25m、直径1.2mほどになる。若いうちは円錐形、老木になると上部が扁平になり、独特な樹形となる。枯れ枝の基部は幹に残り、ヤニ分がたまって長く樹上にとどまる。樹皮は赤褐色。老木では赤味がかった灰色で、深い割れ目が生じる。新しい枝は黄褐色。葉は2葉性。長さ7〜12cm、横断面は半円形で幅0.7〜1.2mm。雌雄同株。新枝の基部に淡黄色の雄花が多数つき、先端に雌花が2〜3個つく。球果は長さ4〜5cmの卵形。種鱗はくさび形、露出部は菱形状。翌年の秋に熟すと、種鱗が開いて種子を散らす。種子は長さ4〜5mmで灰褐色。長さ1〜1.5cmの翼がある。花期は4〜5月。 冬芽はヤニに包まれ、鱗片は赤褐色。(樹に咲く花) 学名は、Pinus densiflora マツ科マツ属 仲間にクロマツがあり、葉を握ると痛い。 |
▼2015年5月2日 雌花 美保関 | ▼雌花はシュートの頂部につく。 | ▼シュートの基部に去年の球果がついている。 |
▼雄花はシュートの基部につく。 | ||
▼2008年5月4日 雄花 玉湯 | ▼雄花はシュートの基部につく。 | ▼雌花 |
▼雌花はシュートの先端につく。 | ▼昨年開花した球果 | |
▼2008年4月27日 雄花の蕾 東忌部 | ||
▼2013年2月28日 果実 宍道 | ▼球果には多数の種鱗が重なってつく。 | ▼種鱗の内側に種子が2個ある。 |
▼種鱗に翼のある種子が2個ついている。 | ▼種子は長さ約18mm、約13mmの翼がある。 | |
▼裏側(種鱗に接していた側) | ▼種鱗を除いたもの。 | ▼冬芽。 |
▼2006年3月11日 冬芽 東忌部 | ||