多年草 北海道〜九州の山野の水湿地に生える多年草で根元から地表をはう細長い匐枝を伸ばし、円形の葉を対生する。茎は高さ15〜90cmになり、稜線はなく、短い腺毛があって、上部で多くの枝を分ける。葉は無柄か短い柄があり、卵形〜卵状披針形、縁に鋸歯があり、先は鈍形かやや鋭形、基部は広いくさび形〜やや心形で、しばしば茎を抱き、長さ2〜6cm、幅0.7〜3cm、茎とともに赤みをおびることもある。萼裂片は披針形で長さ4〜7mm、外面に腺毛を密につける。花弁は倒卵形で、長さ6〜8mm、先は2浅裂し、紅紫色。さく果は長さ3〜8cmで、短い腺毛があり、果柄は長さ7〜15mm。種子は長楕円形、長さ1.5〜1.8mmで、細かい乳頭状突起を密生し、種髪はふつう赤褐色。花期は7〜9月。(日本の野生植物) 学名は、Epilobium pyrricholophum アカバナ科アカバナ属 |
▼2012年10月13日 宍道 | ▼花は直径約6mm、花弁の先が2浅裂する。 | |
▼花の基部に長い子房がある。 | ▼柱頭は棍棒状。 | ▼子房は長さ約1〜1.6cm。 |
▼萼には腺毛が多い。 | 子▼房は長さ約1cm、花柄は長さ約8mm。 | ▼子房には4稜があり、腺毛がある。 |
▼果実は熟すと先が4裂し、種子が出る。 | ▼4裂した果実の先端。 | ▼果実は長さ約4.5cm。 |
▼果実を開くとたくさんの種子が入っている。 | ▼長い種髪のある種子。 | |
▼1個の種子と種髪。 | ▼種子は長さ約1.3mm。 | ▼葉は上部では互生。 |
▼下部では対生。 | ▼葉は長さ約3cm。 | |
▼上部の茎は腺毛があり、葉の表裏に毛がある。 | ▼下部の茎には曲がった短毛がある。 | |
▼2022年5月13日 蕾 玉湯 | ▼萼や子房に腺毛が密生する。 | |
▼小さな鋸歯がまばらに並ぶ。 | ▼5月14日 花が咲いた。 | |
▼2004年9月11日 西浜佐陀 | ▼果実は細長い。 | |
▼2003年10月12日 上来待 | ▼下部の葉は対生し、上部では互生する。 | |
▼2006年8月26日 玉湯 | ▼柱頭は棍棒状、萼に腺毛が多い。 | |
▼上部の葉は互生する。 | ▼下部の葉は対生し、上部では互生する。 | |
▼2005年8月20日 八雲 | ||
▼2003年9月11日 東出雲 | ||
▼2014年11月16日 果実 八雲 | ▼果実は熟すと先端から4裂する。 | ▼種髪をつけた種子が出てくる。 |
▼果実は長さ約5cm。 | ▼種髪をつけた種子、種髪は長さ約8mm。 | |
▼種髪を除いた種子、長さ約1.5mm。 | ▼種子の腹面(上)、背面(下)。 | ▼小さな乳頭状突起が縦に並ぶ。 |
▼2012年10月29日 果実 玉湯 | ▼飛び出して種髪を広げた種子。 | ▼果実の先が4裂し、種子を出す。 |
▼果実は長い棍棒状で上を向く。 | ||
▼2013年8月26日 幼株 島根 | ▼葉は長さ約3cmの卵状楕円形。 | |
▼葉は下部で対生し、上部で互生する。 | ||
▼2012年7月21日 幼株 島根 | ||
▼表面の葉脈にまばらに短毛がある。 | ||
▼裏面の葉脈に短毛が密生する。 | ▼葉の基部が茎を抱く。 | |