アブラギリ(油桐)

落葉高木
中部地方以西〜九州、日本に野生しているものは本来の自生かどうか不明。高さ15m、直径60cmほどになる。樹皮は淡灰褐色で、平滑、縦に浅いしわがある。枝は太くて無毛。はじめ緑色でのちに暗褐色。葉は互生。葉身は長さ15〜20cm、幅8〜16cmの卵形〜広卵形。先はとがり、基部はハート形。浅く3裂するものが多く、縁は鈍い鋸歯がある。裏面の脈腋に褐色の毛がある以外は両面とも無毛。葉身の表面基部に柄のある腺が2個ある。葉柄は紅色を帯び、長さ6〜12cm。雌雄同株。枝先に円錐花序をだし、直径2cmほどの白い花をつける。開花後しばらくすると花弁の基部や花糸は紅色を帯びる。果実は堅果。直径約2〜2.5cmの扁球形で溝が3個ある。10〜11月に熟すが、熟しても裂開しない。なかには種子が3個入っている、種子は直径約1cmの球形。花期は5〜6月
冬芽は、頂芽だけが発達する。頂芽は半球形で長さ7〜12mm。芽鱗は7〜12個。葉痕は円形で大きく、左右に托葉痕がある。(樹に咲く花)
学名は、Vernicia cordata
似た花にオオアブラギリがあり、果実の先端が尖る。
トウダイグサ科アブラギリ属


▼2017年5月29日 雌花 秋鹿▼花柱は3個、それぞれが2裂する。

アブラギリ雌花

アブラギリ雌花

アブラギリ花柱

▼花は直径約2cm。▼2裂した花柱。

アブラギリ雌花

アブラギリ雌花

アブラギリ花柱

▼花弁を2個取り除いた。▼子房には毛がある。

アブラギリ

アブラギリ

アブラギリ

アブラギリ花序

アブラギリ花序

アブラギリ葉

▼葉身の基部に柄のある腺が2個ある。

アブラギリ腺

アブラギリ

アブラギリ




▼2014年6月1日 雄花 美保関▼雄しべは長短2段につく。

アブラギリ雄花

アブラギリ雄花

アブラギリ雄花

▼花は直径約3cm。

アブラギリ雄花

アブラギリ雄花

アブラギリ雄花

▼葉身基部に柄のある2個の腺がある。

アブラギリ花序

アブラギリ腺

アブラギリ花序

アブラギリ

▼雌花の花後、若い果実。

アブラギリ果実

アブラギリ果実

アブラギリ果序

▼雌花は終わり、雄花だけ咲いている。

アブラギリ花序

▼2007年6月10日 雄花 島根▼雄しべは長短2段につく。

アブラギリ雄花

アブラギリ雄しべ

アブラギリ花序

▼普通は2個の蜜腺だが3個ある。

アブラギリ蜜腺

アブラギリ

▼2006年6月3日 雌花 東忌部▼2裂する花柱が3個ある。

アブラギリ雌花

アブラギリ雌花

アブラギリ花柱

▼柄のある2個の蜜腺

アブラギリ花序

アブラギリ蜜腺

アブラギリ蜜腺

▼葉は3裂するものが多い。

アブラギリ葉

▼2003年6月7日 雄花 東出雲

アブラギリ雄花

アブラギリ雄花

アブラギリ

▼葉柄の上端に腺が2個ある。
▼葉の裂け目にも腺がある。

アブラギリ蜜腺

アブラギリ葉

アブラギリ葉

▼2004年7月4日 果実 鹿島▼溝が3個ある。先端が尖らない。

アブラギリ果実

アブラギリ果実

アブラギリ

▼2013年2月14日 果実 島根▼落ちていた果実。直径約3.5cm。

アブラギリ果実

アブラギリ果実

アブラギリ果実

▼種子が5個ある。通常は3個。▼種子は直径約1.5cm。▼冬芽は頂芽のみが発達する。

アブラギリ果実

アブラギリ種子

アブラギリ冬芽

▼葉痕は円形、左右に托葉痕がある。

アブラギリ冬芽

アブラギリ冬芽

アブラギリ

アブラギリ樹皮

アブラギリ

▼2014年10月16日 蜜腺 八雲▼秋になると蜜腺が落ちてしまう。

アブラギリ蜜腺

アブラギリ

アブラギリ葉

アブラギリ

▼2008年5月17日 若葉と蕾 東持田

アブラギリ蕾

アブラギリ蕾

アブラギリ若葉

アブラギリ

▼2011年4月6日 冬芽 玉湯

アブラギリ冬芽

アブラギリ冬芽葉痕

アブラギリ樹皮

アブラギリ

アブラギリ

▼2006年3月5日 冬芽 

アブラギリ冬芽

アブラギリ冬芽

アブラギリ葉痕

▼果実

アブラギリ果実

アブラギリ

アブラギリ樹皮

アブラギリ

▼2006年3月5日 冬芽 八雲

アブラギリ冬芽

アブラギリ葉痕

アブラギリ冬芽

アブラギリ

アブラギリ

▼2006年3月5日 冬芽 八雲

アブラギリ冬芽

アブラギリ

アブラギリ冬芽

アブラギリ

アブラギリ樹皮

アブラギリ

▼2014年4月10日 樹形 東持田

アブラギリ

アブラギリ

アブラギリ

アブラギリ

アブラギリ

アブラギリ



島根県松江市の野草や樹木、シダを載せています。
松江の花図鑑